考古分野の博物館実習その2

考古分野の博物館実習も、いよいよ後半に突入です。実習の前半は前回ご紹介したとおり、資料の基本的な整理方法を学びましたが、後半は、展示の実習となります。常設展示室の一角を使って、実習生が一つのチームになってオリジナルの展示を作り上げます。

今回展示を行うスペース

展示実習初日の8月24日は、今回の展示テーマを決めるため、遺跡の参考資料などを見ながら打ち合わせを行いました。浮かんだアイデアをホワイトボードに書きつつ熱い議論は午前中いっぱい続き、ようやく、今回は縄文時代の「土偶」をテーマにすることに決まりました。

展示テーマの打ち合わせ

午後からは展示候補となる土偶の確認を行うため考古資料収蔵庫に移動し、収納箱から取り出した土偶を一点ずつ観察し、大きさや状態を確認していきました。

収蔵庫での資料確認

収蔵庫から戻ったら再び議論再開です。土偶をどのようなタイトルで展示し、どんなメッセージを伝えるのか、担当学芸員の助言を得ながら意見を出し合いました。しかし、途中、議論が煮詰まってしまう場面が何度もあり、なかなかまとめることができません。今日中にまとめることは無理かな?とも思われましたが、終了時間の間際で、なんとか展示タイトルまで決めることができました。

実習は残り2日となりますが、これからどんな展示になるのか、その様子を引き続きレポートしたいと思います。

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