惜しかったね…

今日(5/14)は午前中、市内の木もれびの森へ用事があって行ってきました。道路沿いのイヌザクラにふと目が止まります。イヌザクラは、花や果実、樹皮などどれをとっても面白い撮影素材です。つい、ネタ探しに立ち止まってしまいます。すると…

一見、虫喰いの葉と当年枝ですが…シャクガの仲間の幼虫が枝になりすまし…。でもでも、惜しいことに向きが逆です。胸部背面にあるコブで、仮頂芽(枝先端の冬芽)まで表現しているのに!

惜しかったですね。まあ、人間をだますのが目的ではないので、この子にしてみれば「ほっとけ!」というところかもしれません。ちなみに、帰ってから種名を調べたら、キバラヒメアオシャクという蛾の幼虫のようです。

すぐとなりの葉には、こんなのもついていました。

先日の記事でもひねりを加えた擬態写真をご紹介しましたが、こちらは粉を吹いた感じで鳥のフン(の尿酸の白さ)を意識したのか…。でもこれはいくらなんでも見えません。惜しいどころか、「ムリでしょう!」とツッコミたくなるできばえでした。

それにしても、やっぱりイヌザクラは面白いですね。

(生物担当学芸員 秋山)

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