がろあむし展最終日、舘野さんは語る

6月5日、舘野鴻絵本原画展「がろあむし 描かれた相模原の自然」がいよいよ最終日を迎えました。開館と同時に、展示室内には何やら熱気があふれています。

朝イチバンからたくさんの観覧者にお越しいただきました

それもそのはず、突如開催が決まった舘野鴻トークショー第2弾「舘野鴻の仕事、これから」が11時から実施されるためです。会期初日のトークショーでは『がろあむし』の朗読、そして制作秘話などが語られました。今回は、舘野さんが今、取り組んでいる仕事や、構想が進んでいる本のお話をじっくり聴くことができました。

密度の高いトークです

その構想は、今年秋に発売となる本から、なんと10年以上先の刊行計画にも及びました。それにしても、これだけの仕事を同時進行しているとは、作家の驚くべき創作意欲と言うしかありません。

3月と異なり、今回は左手のギブスも取れました!

終了後はもちろん、サイン会です。

トークショーの前後はサイン会です

舘野さんはこの5月に立て続けに3作品を世に送り出しました。まだまだ広がる舘野鴻ワールドの今後にも期待ですね。
さて、トークショー終了後には、舘野さんと共に調査に入り、土壌動物の美しい写真をたくさん撮影された吉田譲さんも在室して、知られざる小さな生きものたちの魅力について語ってくれていました。

吉田さんによる写真の解説

音楽活動もされていた舘野さんの、即席ミニライブ・・といきたいところでしたが、腕を怪我された影響で、まだ本格的な演奏とはいきませんでした。でも、ちょっとしたサプライズに会場が盛り上がりました。

サックスプレーヤーでもある舘野さん

原画だけでなく、調査地の土壌動物の写真、ガロアムシの生息地の地質、制作過程を垣間見ることのできるラフ画、そして超拡大複製図の写真コーナーなど、いつもとちょっと違う雰囲気の博物館展示となりました。全面的にご協力いただいた舘野さん、吉田さん、そしてご協力いただいたすべてのみなさま、ありがとうございました!

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