保育園で鳥のおはなし

相模原市立博物館は1月12日まで、館内設備や展示のメンテナンスのため、休館となっています。
そんな中、1月11日、博物館の近くにある大野村いつきの保育園へ行って鳥のおはなしをしてきました。

年長と年中のみなさんが聴いてくれました

普段から博物館を利用してくれていて、様々な学びを展開している保育園です。園児のみなさんとはすっかり顔なじみ、というより、よく一緒に自然観察をしたりしている仲です。ある程度専門的な話にもついてきてくれるのを知っているので、鳥類学の基礎から始めて、生物としての鳥の一番の特徴である、羽根について中心にお話ししました。
はく製や骨格標本を使いながら、羽根の機能を考えてもらったり、1枚の羽根を拾った時に、どこを見れば羽根の種類がわかるのかを実際の羽根を手に取って観察してもらったりしました。1時間近いお話でしたが、みなさん集中して、前のめりになって聴いてくれました。

オオタカの飛翔形はく製で羽根の機能を説明

園児のみなさんが、園庭やお散歩で拾った羽根を標本にしていたので、それも、なんの鳥の、どこの羽根かを考えてもらいました。

この羽根はどこの部位の羽根かをみんなで考えています。

中には近くの公園で拾ったというフクロウの羽根もあってびっくりしました。
最後に、骨格からヒトと鳥の相同性(同じ起源に由来する骨格や器官)について話したところ、記念写真で鳥のポーズを決めてくれました!

年長組のみなさんと記念撮影

保育園児だからといって簡単なことや初歩的なことで済ませてしまっては、満足してもらえません。この日も、かなり専門的な内容も扱いましたが、順序立てて説明すれば、しっかり理解してくれます。園児のみなさんが、そこからどんなふうに学びを発展させてくれるのか、楽しみです。

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