保育園で鳥のおはなし

1月19日、いつも博物館を利用してくれている、ご近所の保育園「大野村いつきの保育園」で、鳥のおはなしをしてきました。毎年、そのクラスの子たちが興味を持ったことについてとことん調べたり体験したりして、その成果は学びの収穫祭でも発表され、多くのみなさんの注目を集めました。
今回は、特に4歳児クラスのみなさんが鳥に興味を持っていて、5歳児クラスも、もともと生きものに興味のある子が多いということで、合同でお話しを聴いてもらいました。

オオタカ、カルガモ、ヤマシギの標本を持ち込んだところ、興味津々

保育園児を相手にどんなお話しをするかというと、内容は鳥の生物学的な特徴と進化、そして、形態から探る食性や生活の様子についてです。こう書くとすごく専門的な内容に感じられますが・・実際にかなり専門的なお話しをしました。もちろん、切り口や言葉は4歳から6歳の子どもたちが受け入れられるよう工夫しました。

標本を間近で見て、改めていろいろな発見や新たな発見があったようです

いろいろな質問も出て、鳥の視力や見え方についてもお話ししたときには、人間の見え方と鳥の見え方の違いを体を使って確認したり・・

どこまで見えるかな?

子どもたちからも、ふだん野外活動をしている近くの森の中で聴いた鳥たちの合唱を、実際に再現してくれるというサプライズもありました。

鳥たちの合唱の再現!

なんと!その合唱から、ヒヨドリ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロが含まれているのを聴き取ることができました。
最後に記念撮影をしたのですが、ここまで連続90分!。ここまで集中できるのはおそらく、ふだんから大人との信頼関係が培われているからだと思います。

記念撮影!

帰りがけには、園庭で遊んでいた3歳児のみなさんも駆け寄って来てくれました。

3歳児のみなさんも興味津々

興味津々の様子に、またここでいろいろな生きものの話しをしたいと思いました。
(生物担当学芸員)

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