サイハイラン

5月23日、博物館お隣の樹林地の林内でサイハイランがひっそりと咲いていました。

サイハイラン

れっきとした野生ランなのですが、平地や低山の林内で普通に見られること(時に大きな群落を作ります)や、全体的にちょっと地味な印象が強いため、ランにしてはあまり注目されません。でも、花を拡大するとやっぱりランの仲間らしい華やかさがあります。

花を横から見たところ

種名は武将が戦場で持つ采配(さいはい)にちなんでいます。武者人形が弓矢などと共に持っている、アレです。

正面から見た花

花がちょっと下向きに群れて咲く様子は確かに采配を思わせます。
薄暗いヤブのような場所でも咲くので、せっかく開花しても見落としてしまいがちです。今回は、蚊の襲撃に耐えながら写真を撮ることができました。
(生物担当学芸員)

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