気持ちの良い晴天に恵まれた5月28日、博物館お隣の樹林地でコミスジというチョウを見かけました。

葉にとまるコミスジ
大柄で目立つ種類が多いタテハチョウ科の中では、比較的小型で、地味なチョウです。
しかし・・林内をゆったりと2頭で飛ぶのをよく見かけます。この日もついたりはなれたりしながらしばらく飛びました。

コミスジのランデブー
ランデブー飛行などと呼びますが、この2頭はどのような関係なのでしょうか。

近づいたり離れたりしながら飛んでいました
なわばり争いなのか、求愛なのか・・こんなふうに飛んでいると、ちょっと幻想的な雰囲気が漂います。
ふと目を下に移すと、里山の宝石がいました。アカスジキンカメムシの成虫です。

アカスジキンカメムシ
コミスジのランデブーに、アカスジキンカメムシ・・どちらも普通種なのに、一度に見られるとちょっと得した気分になります。
(生物担当学芸員)