パンパスグラス

10月24日、緑区大島の相模川河川敷へ植物調査に行きました。河原に出てしばらく歩いていると、異様な大きさの植物が見えてきました。

巨大なススキのような植物の株が・・

 

右隣のツルヨシの群落と比べても、2倍以上の背丈があります。近づいて見ると・・

高さは3メートルを超えています

パンパスグラス(シロガネヨシ)でした。南米原産の大型のイネ科の植物で、公園や庭などに植栽されることもあります。南米の草原(パンパス)がその名につき、冬の穂の色から別名のシロガネヨシとも呼ばれます。遠目にはススキに似ていますが、ヨシやツルヨシ、ススキとは分類上異なるグループに属します。

穂も80センチくらいあります

とにかく大きな植物で、冬になると穂が開いて、自動車のホコリ取りに使う羽ぼうきのような形になります。

冬のパンパスグラスの様子(別の場所で2月に撮影)

観賞用にはちょっと面白い植物ですが、外来種ですし、野外で見ると異様です。
この河原は自然度の高い場所なので、広がってほしくないなと思っています。
(生物担当学芸員)

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