博物館中庭で、怪しげな花が開きかけています。

ミミガタテンナンショウ しっかり咲くと、花を包む仏炎苞(ぶつえんほう)の付け根が耳のように張り出します
ミミガタテンナンショウです。サトイモ科の植物で、相模原市域では丘陵地などによく見られる野草です。博物館周辺にも多く見られますが、ここ何年か、増えてきたように思います。テンナンショウ(天南星)とは漢方の原料となる生薬(しょうやく)の名前ですが、この植物になぜその名が付けられたのかは諸説あってよくわかりません。また、生薬と言っても、塊根などに強い毒成分を持ちます。
同じ仲間にはマムシグサという名前が付けられるものが多く、それは地面から出てきた茎の模様がマムシに似ているからと言われていますが、こちらも諸説あります。近くに芽を出したばかりの株があって、その様子を確かめられます。

こちらはまだ開いていないミミガタテンナンショウ 茎を包む鞘の模様が、確かにマムシを思わせます
いずれにしても、3日前に見た時はまで出ていませんでしたから、あっという間に伸びてきたのでしょう。しっかり開花すると、それもまたちょっと怪しげなので、改めて紹介したいと思います。
(生物担当学芸員)


