今年もフデリンドウが見ごろを迎えています。写真は、博物館前庭に咲いている株です。

開花したフデリンドウ
博物館お隣の樹林地も、フェンス沿いや遊歩道沿いに咲くのですが、今年は開花数が例年よりもだいぶ少ない状況です。その原因の一つが、地面に空いたこの穴です。

フデリンドウが盗まれた痕
3月下旬、開花前のフデリンドウを盗んだ痕と思われるこの穴が、遊歩道沿いに20か所ほど確認されました。
フデリンドウは越年草で、前の年の秋に芽生えて冬を越し、春に花が咲き結実すると枯れます。なので、開花した株を持ち帰ったところで根付く可能性は低く意味はありません。つぼみの方がまだ根付く可能性があるのかもしれませんが、いずれにしても開花、結実まで進む確率は低いものと考えられます。
公共の場に自生し、多くの人が開花を楽しみにしている野草を個人の趣味で持ち去るモラルの低さを目の当たりにして、とても悲しい気持ちになりました。
(博物館長・学芸員)


