明日、8月12日は祝日(山の日)の翌日のため休館となります。
さて、博物館前庭には、小さくてあまり目立たないけど、よく見ると美しい花が咲いています。ヌスビトハギです。

1センチメートルに満たないヌスビトハギの花
マメ科の野草ですが、物々しい種名ですね。果実がよく知られたひっつき虫で、これが「盗人も気が付かないうちに衣服にひっつく」からなど諸説ありますが、種名の由来ははっきりしません。

秋に実るヌスビトハギの果実
こんな可憐な花なのに理不尽な命名ですが、秋には実際この植物のヤブに足を踏み込むとひっつき虫まみれで大変なことになるので、花のことそっちのけの種名も納得してしまいます。
もう1種、ハエドクソウの花です。

ハエドクソウの花
こちらの種名もヌスビトハギに劣らぬ物々しさですが、これは全草に毒成分があり、かつてこの植物の根などから煮出した汁を蠅取紙(はえとりがみ)にしみこませて使用していたことが由来です。
そんな小さな花の写真を撮っていたら、目の前を青紫色の物体が横切りました。近くにとまったので・・

ムラサキシジミ
ムラサキシジミです。翅(はね)の縁がだいぶボロボロにはなっていましたが、色はまだまだ健在で美しい光沢を放っていました。
(博物館長・学芸員)


