涼しくなって網も…

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写真は、毎度おなじみのジョロウグモの網。画面の左上の辺りにメスの個体が写っています。
個体から右下のほうに向かって、ヨコ糸が張られていますが、途中、ぽっかりと空白の部分があるのが見えるでしょうか?
普通クモの「円網」は、タテ糸にヨコ糸をぐるぐると螺旋状に付着させてつくるのですが、ジョロウグモは左右に往復しながらヨコ糸を張ります。
このため、網を張り替えるときも、半分だけ張り替えたりできるのですが、この空白はその特徴の現れと言えます。
自分で壊して張り替えていたのか、何かの原因で破れたのを修復していたのかはわかりませんが、急に涼しくなった今朝、どうやらヨコ糸を張るのを途中でやめてしまったようです。ヨコ糸を張るガイドとなる足場糸はきれいに張られているので、いかにも「あきらめた」感じがします。
いよいよ、秋も本格化してきたようです。(学芸班 木村)

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