初めてのミニ観察会(??)

あれ?博物館のまわりのミニ観察会って毎月第4土曜日にやってるんじゃなかったっけ?
と思ってくれた方、正解です。
今回初めてだったのは、担当者のほう。
いつもはベテランの秋山学芸員が職人芸的に進行しているのですが、今日は木村がクモの観察を中心に開催しました。

まずはわかりやすいクモの網を…とギンメッキゴミグモのところにいったら…ない!朝はきれいな網があったのに!!
いきなりのトラブルでやや緊張のスタート。
という訳で、次に話す予定だったジョロウグモの説明から入りましたが、お子さんが多くて、あまり難しい説明はできません。
これも不慣れなおかげで想定外。もう頭の中は白くなりかけてます。
とにかくわかりやすいものを見せなきゃ、という事でルーペつきの容器にクモを入れて、じっくり見ていただくことに…。


写真はジョロウグモ。普段じっくり見ることがない生き物なので「なるほどね」と思っていただけたようです。ほっと一安心。

しかし早くも間がもたなくなりかけているので、小さなお子さんが興味を示したヤブランの実をむいて時間稼ぎ(?)。
地面に投げて「ほら、はずむでしょ」とやってみましたが、あまり大きな反応なし。

そこで急いで「寒い時期にムシをさがすなら樹名板めくり」という、伝家の宝刀を抜きました(早すぎ)。
プラスチックの板の裏にはクモやカメムシなどいろいろな生き物が寒さをしのぐために隠れています。また木によって違うものがいるのも不思議です。このへんでようやく正常な軌道に修正できた感じです。


ところが、あたふたしている担当者をよそに、子どもたちは好奇心旺盛。何でも一生懸命に見てくれますし、樹名板も片端からめくって、いろいろ見つけてくれます。まったく感謝の念にたえません。


最後は定番のヨコヅナサシガメ。いつものようにクヌギの樹名板の裏で越冬中。
「うへー」「なんで集まってるの?」などと、大人の方も興味津々。

実は参加者の皆さんも、ミニ観察会は初めてとの事。
うれしかったのは「クモは苦手」という方が容器をのぞきながら「これならよく見れるね」と言ってくださった事。
いやあ、やりがいがあります。
不慣れな進行でしたが、最後には「楽しかったです」と言っていただけました。ありがとうございました。
機会があれば、ぜひまた参加してください。(学芸班 木村)

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