花ごよみ、神奈川の鳥

じつに脈略の無いタイトルになってしまいました。

今日は午後から環境情報センターで花ごよみ調査のセミナーにお呼ばれしました。まずは室内で簡単なガイダンス。

続いて、外で実地の調査です。道ばたの花は、だいたい、しゃがんで目をこらさないと、花の状態がわからないものが多いのです。みなさん、道路にかぶりつきです!

花ごよみ調査は、身近な場所に咲いている花の開花情報を年間をとおして記録していくものです。自然環境観察員有志のみなさんが、それぞれおうちのまわりで取り組んでいただき、それを集めれば、相模原市の標準的な花ごよみができあがります。すでに取り組まれた2年間の記録と合わせて、来年もまた蓄積された花ごよみができあがるはずです。楽しみですね!

さて夕方からは、麻布大学動物応用科学科野生動物学セミナー(高槻研究室)で、昨年刊行された『神奈川の鳥2006-2010』(日本野鳥の会神奈川支部)の調査とその成果についてお話ししてきました。講演中の写真が撮れなかったので(あたりまえですが)、その後の懇親会の一コマを…

懇親会では聴きに来てくれたS氏が主役でした!S氏は、いつも博物館で仮はく製づくりをやってくれていて、6月にこのセミナーではく製づくりについて講演する予定です。S氏の野生動植物の写真にかぶりつく、高槻研の学生さんたち。ほんとうに生きもの好きなんですね。

じつは、花ごよみ調査も、「神奈川の鳥」の事業も、故浜口哲一さん(元平塚市博物館館長)が種をまき、発展させてくれた調査活動です。そして私は小学生の頃から浜口さんの影響を受け、今、学芸員の職にあります。人も生きものリストづくりも、どこかでつながっていることを改めて実感しました。

(生物担当学芸員 秋山)

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