標本が活躍しました

今日は麻布大学獣医学部の野生動物学セミナーに参加してきました。今回は、いつも当館の冷凍標本のはく製化処理をしてくれている清水海渡さんが演者として登壇したからです。題して「標本と語り合う-死体からみえてくること-」

たくさんの学生さん、高校生、市民のみなさんが聴講に来られていました。講演終了後にはいろいろなはく製を手にとって見ることができました。

この中には、当館で作られたものも含まれています。ホンモノならではの情報量の多さはもちろん、手に取ったときの質感や重さなど、実物の放つインパクトを感じていただきました。

博物館は「実物主義」です。あくまでも実物を中心とした資料収集と調査研究を行います。時代の流れとそのスピードに乗れていないと思うようなこともしばしばですが、今日は改めて、そこにこだわる意味を再確認できました。

(生物担当学芸員 秋山)

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