クモが越冬するところを見たことがあるでしょうか。
落葉や木のうろ、石の下など、いろいろな場所がありますが、意外にたくさん集まっているのが、木にかけられたプラスチック製の樹名板の裏。
めくってみると、テントウムシやカメムシなどとともに、糸をシート状につづったものや、繭状のものがたくさん見つかります。これは、クモが越冬をするためにつくったものです。
ピンセットでつまんで、何が出てくるか見てみると…
一番多いのはアリグモの仲間です。ほかにも、フクログモ類、エビグモ類などが数多くみられました。
(写真のクモは麻酔で眠っています)
博物館前で、10分間ほどの間にこれだけ観察できるのですから、丹念に調べればもっといろいろ見つかりそうです。
今日は立春。まだ春と言うには寒い日が続いていますが、暖かくなって自由に動き回れる日を、小さな生き物たちはこうやって待っているのですね。(学芸班 木村)
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プロフィール
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。
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