新緑の石砂山

今日は県の天然記念物、ギフチョウの発生地である緑区の石砂山(いしざれやま)へ調査に行ってきました。ギフチョウの季節ももう最終盤となり、飛んでいる成虫の数も少なかったのですが、カントウカンアオイの葉をそっと裏返すと・・

ありました!翠の真珠のような卵です。
成虫の写真を撮りたいなと思っていたのですが、このヒオドシチョウが激しくちょっかいを出してくるのでギフチョウも落ち着いていません。結局一枚も撮れませんでした。ひなたぼっこの場所とりも熾烈ですね。それにしても、こちらは成虫で越冬するので翅がボロボロでした。

植物はもう新緑。毎年ながら、イヌブナの新緑の美しさは格別だと思います。葉色の明度が高いのでしょうか。

そのイヌブナの葉を器用に丸めてゆりかごを作っていたのは、ヒゲナガオトシブミです。

ちょっとマイナーな登山道で出会ったアサダの大木。樹皮だけで見分けられる樹木です。

夕方ちょっとお天気が崩れましたが、さわやかな天候の中の気持ち良い調査となりました。
(生物担当学芸員 秋山)

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