ヘビの顔

先日、ちょっとわけあってアオダイショウが博物館に一時滞在しました。
まだ若くて顔もりりしく、なかなかのハンサムです。
121012博物館04S
といっても、ヘビがお嫌いな方にはちょっと耐え難い写真かも(スイマセン)。
どうしてヘビは嫌われるのかな?もう生理的にダメ、という方も多いようです。でも面白いことに、観察会などでヘビがいて、捕まえてみなさんに見せることがあるのですが、その反応にちょっと傾向があります。
いやだ~っ、と言いながら、おそるおそる触りに来るのは大抵女性です。男性でヘビが好きな人は別として、ダメな方は近寄ることもありません。遠巻きに見ています。
それから、初めて触った、という方の感想の多くは、「スベスベしてて意外」です。ヌルヌルしていると思っている人が多いようです。ウナギじゃないんですから…。
さて、こんなアングルはいかがでしょうか。
121012博物館15S
やっぱりダメかな…。ま、ダメなものはダメということでまったくかまわないと思います。でも、昔の人々は自然との接し方がうまいですね。家のネズミを捕ってくれる、ということで神とあがめていました。好きとかキライとかではなく、不可侵、ということです。その距離感が大切ですね。
庭にアオダイショウがお出ましになると、おっきなヘビがいた!と警察に通報が行ってしまう昨今。ヘビもさぞや生きづらいことでしょう。
(生物担当学芸員 秋山)

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