河原の春

今日はお休み番だったので、相模川の河原へぶらりとお散歩しに行きました。

段丘崖の緑がとにかくきれいでした。
河原に多いヤナギが開花、結実して、柳絮(りゅうじょ)と呼ばれる綿毛をたくさん飛ばしていました。春真っ盛りのしるしです。

ツバメが巣材となる土やワラを忙しそうに集めています。

ウグイスがあちらこちらで囀っています。

ベルベッティなアカメガシワの若い葉の風合いも、この季節ならではです。

そういえば、クワの雄花を載せたことがなかったような気がするので、ご紹介します。

雌花も雄花もあまり変わり映えしませんね・・。
なわばりを守るクマバチをあてずっぽうに撮ってみたら、一枚だけ昔の映画に出てくる不良のような顔がジャスピンで撮れていました。

調査ではなく、カメラをぶら下げてのんびり歩くのもいいですね!
(生物担当学芸員 秋山)

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鳥の羽根展に向けて4/21

今日は動物標本クラブの活動日でした。
そして同時に、「鳥の羽根 温かく、美しくまとうもの」に向けた準備作業も行いました。

これは、ハンズオン展示(触れる展示)のために、ヤマドリの本剥製を標本士のAさんに作っていただいているようすです。標本クラブのメンバーが食い入る様に作業を見ています。
すでに、最終の仕上げの段階に来ていますが、しっかり完成してからそのすばらしい仕上がりをお見せしたいと思います。
そして本日、企画展のポスターとチラシを校了しました。

早ければ来週には納品される見込みです。
だんだんと展示が形になってきています。
(生物担当学芸員 秋山)

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地質調査日誌4/20 相模原市緑区日連

4月20日、水曜日。晴れ。

昨日は相模原市緑区日連での調査でした.

小さな沢の中を礫岩と凝灰岩の分布範囲を調べるために歩き回りました.

写真の礫岩に見られる幾筋かの線は,断層運動により粉砕され粘土化された部分です.断層の末端のためか,粘土の部分が何本も見られます.

こちらは凝灰岩ですが露頭が小さく,コケも生え,表面も風化しているためわかりにくいです.

最後に沢を登りつめて尾根道に出たのですが,道に出る直前は急斜面を40mほど登りました.木に捕まらなければ登ることができず,写真を撮っている余裕は全くありませんでした.

無事,尾根道に出て,しばらく歩くと気持ちのいい風景が広がっていました.

(地質担当学芸員 河尻)

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オトシブミのゆりかご

博物館のコナラもすっかり展葉しました。
朝日を浴びて美しい新緑がまぶしく・・・ん?羽裏に何か黒いものが。

ぐーっと近づいてみると。

この特徴的な形は、ヒメクロオトシブミのメスです。羽裏に潜んでいることが多いのですが、日向で見るとこんな感じです。

葉先に卵を産み付けると、くるくるっと器用に丸めてゆりかごを作ります。ふ化した幼虫はこの中で大きくなります。

これから5月初めにかけて、博物館のコナラの葉にたくさんのゆりかごができます。どんなふうに作っていくのか観察できたら、またこのブログにアップしたいと思います。
(生物担当学芸員 秋山)

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鳥の羽根展に向けて4/19

5月21日からはじまる企画展「鳥の羽根 温かく、美しくまとうもの」では、日本の伝統的な縮景芸術の一つである「盆石(ぼんせき)」を展示するコーナーがあります。なぜ、羽根展に盆石かというと、こんな道具を使うからです。

まさに、羽根です。盆石とは、黒塗りのお盆の上に白砂をまき、それを羽根などの道具を使って山河の風景、動植物、人々などに表現してゆきます。博物館のご近所にお住まいの浮田智恵子さん(遠山流)にご協力いただき、羽根展での盆石の展示と実演(6月12日、18日)を行います。

もちろん下書きなどなく、「景」と呼ばれる景観のパーツを、表現技法に応じて羽根を使い分けながら描いていきます。

砂を寄せたり掃いたりならしたりして、そこへ石などを配置しているだけなので、基本的にその場限りのはかない芸術作品です。

しかし、庭園、盆栽、生け花と同様、小さな空間の中に広がる無限のスケール感が、盆石の持ち味です。
展示と実演、どうぞお楽しみに!

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クワの花

博物館駐車場に植えてあるヤマグワの葉が瑞々しく展葉しています。太陽光をいっぱいに受けて、光合成真っ盛り!という感じです。

と、同時に葉の下側を見ると・・・

花(雌花)が咲いています。
「どこが花?」と言いたくなりますが、じつにシンプルな花です。子房と柱頭のみ。花弁はもともとありません。

近くに雄株を植えていないので、この木はあまり実りがよくありません。そのうち、隣に雄株を植えようと思っているのですが、この時期しか確かめようがないし、そもそも花を咲かせる株はそれなりに大きいので移植できるような株が見つからず、いつも植えそびれてしまいます。
ところで、中庭にはこんなつぼみが見られます。

山野草のスーパースター、エビネです。花茎を伸ばし始めるとあっという間に咲くので、週末には花が見られそうです。
そして、今満開で強い香りを放っているのは、ミヤマガマズミです。

残念ながら中庭は開放していないので、香りを楽しんでいただくことができないのですが・・純白の花はまだしばらく楽しめます。ご来館の際には中庭を探してみて下さい。自販機のある休憩コーナーの斜め向かいあたりにあります。
(生物担当学芸員 秋山)

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発掘調査成果発表会&考古企画展展示解説 4/17

午前中に「さがみはら発掘最新情報」発掘調査成果発表会と午後に考古企画展の展示解説がありました。
考古学ファンだけでなく、これから相模原の歴史を知りたいという方など、多くのご参加をいただきました。

特に、午前から午後までご参加いただいた方は、長らくお付き合いいただきありがとうございました。
私も実はお昼を食べそびれてしまったのですが、皆さんに少しでもご満足いただけたなら幸いです。

考古企画展は5/8(日)まで開催中で、最終日にも展示解説があります。
また、5/5(祝)には縄文服試着体験など楽しいワークショップもあります。
(歴史担当学芸員 木村弘樹)

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つちはんみょう

昨晩のことですが、ジュンク堂池袋本店でこんなステキなトークセッションが行われました。

舘野鴻さんは、言わずと知れた絵本作家で2月に当館で行われた講演会「うんこはごちそう 命をめぐる生態系のホントの話」(講師:伊沢正名さん)の後半でゲストとして登場してくださいました。福岡伸一さんは『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』や『生物と無生物のあいだ』など数々のベストセラーを送り出す気鋭の生物学者です。ちなみに青山学院大学の教授なので、相模原にもゆかりのある方です。
さて、そのお二人の新刊、文庫化という節目が重なったことからこのようなイベントが実現したそうです。その舘野さんの新刊とは・・

『つちはんみょう』(偕成社)です。2月の講演会の折には見本のゲラ(の表紙)しかお目にかけられなかったので、改めてここでご紹介することにしました(といってもまた表紙の写真ですが)。その内容は、「驚愕」という二文字しかしっくりする表現が見当たらないほどキテレツな生態が舘野さんの観察によって判明し、それが絵本として存分に表現されています。福岡先生も熱く熱く、その内容の不思議さ、すばらしさを語られていました。
3年前に舘野さんの原画展「ぎふちょう」を当館で開催しましたが、いつかまた、「つちはんみょう」の原画展も企画したいと思っています。
※現在、刊行を記念した原画展が下北沢のダーウィンルームで24日まで開催中です!
(生物担当学芸員 秋山)

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鳥の羽根展に向けて4/15

5月21日(土)オープンの生物企画展「鳥の羽根 温かく、美しくまとうもの」に向けた準備状況などをこれから不定期に紹介していきます。
今日、広報用のチラシに使うために撮影した写真です。

すべて、鳥の羽根を活用した身近な製品です。
バドミントンの羽(シャトル)は、なんの鳥の羽根でしょう?
画材屋さんに売っている羽箒も、種類が特定できます。
赤い羽根は、もしかしたら私たちにとってもっとも身近な羽根かもしれません。これも、みなさんにおなじみの鳥の羽根です。
そして、フライフィッシングに使われるフライ(疑似餌)から、サーモンフライ。
そういえば、こんなものも。

愛車をきれいに保つための、毛ばたきです。
この写真はチラシには使いませんが、展示する予定です。
何の鳥の羽根かのお答えは、シャトルはガチョウの風切羽、羽箒はコガモの翼、赤い羽根と毛ばだきは、ニワトリの体羽が使われています。フライにはたくさんの種類の羽根が使われていますので、それはまた展示でご紹介します。
このほかにも羽根にまつわるいろいろなものを展示する予定です!
(生物担当学芸員 秋山)

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里山をもっと

昨日の調査ではたくさんの植物を観察しました。載せきれなかった写真をアップします。
まずは極小の花。直径2ミリほどのワスレナグサのなかまのハナイバナです。

昨日はカラスザンショウの葉痕をご紹介しましたが、じつはほかの樹木の崩芽と葉痕も見られました。こちらはニガキです。頭飾りを乗せているみたいに見えますが、目を近づけると幸せな表情が見られます。

さらにアップ!

イイギリの芽生えも同じく、葉痕と展葉のようすが見られます。

こちらはホオノキの冬芽の芽生えです。巨大な葉がまさに展葉しようとしています。

もうひとつ、カヤツリグサ科としては異色の存在であるタガネソウです。

ほかには見ない特徴を備え、妖しげで美しく咲く植物です。
(生物担当学芸員 秋山)

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