カイコ3日目 クワに紛れたこの葉は・・?

カイコは掃き立てから3日目となりました。もういっぱしのカイコのカタチに!なんとも早いですね。

そろそろ眠(脱皮前の動かなくなる期間)に入った個体もいるようです。明日後半から明後日にかけて、2齢に脱皮しはじめそうです。
ところで今日、クワの葉を取りに博物館駐車場のフェンス際に行くと、クワの中にこんな木が紛れ込んで伸びていました。

おわかりになりますか?クワとそっくりな葉ですが、ちょっと濃い目の葉がまんなかあたりにあります。
この木はクワに近縁のヒメコウゾ(クワ科)とい種類の木です。同じような場所に生えて、しかもそっくりな葉です。ちょっと違うのは、片側だけ切れ込みが入る葉がところどころに見られるところです。

色も少し濃くて、さわるとクワよりもざらっとした感じがします。
普段から植物に見慣れていないとちょっと難しいかもしれません。でも、カイコにあげてみるとすぐにわかります。ちょっとかじりつくのですが、すぐに食べなくなってしまいます。
こんなところに生えてしまって紛らわしいといよりも、クワの葉に当たる日光の量が減るので、かわいそうですがあとで伐採してしまおうと思います。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: オカイコサマ | カイコ3日目 クワに紛れたこの葉は・・? はコメントを受け付けていません

掃き立て二日目のカイコ

昨日掃き立てをしたカイコの二日目です。

1齢なので毛はありますが、すでにカイコっぽい体つきです。マル一日、柔らかいクワの葉を食べてしっかりと成長しています!
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: オカイコサマ | 掃き立て二日目のカイコ はコメントを受け付けていません

ふ化、そして掃き立て!

今日、カイコの卵をチェックしてみると・・

ふ化が始まっていました。

でも、慌ててクワをあげたりしてはいけません。育てる卵のほとんどがふ化するのを待たないと、生育段階がばらついてしまいます。
夕方まで待ち、ほぼ出そろったのを見届けました。そして、枝の上の方についている、太陽光をたっぷりと浴びて瑞々しく開いたクワの葉を刻んで与えます。いよいよ、掃き立てです。

クワの葉を置くと、それまでおとなしく卵の殻の上に乗っていたカイコがぞくぞくと葉へと向かっていきます。誰に教わるでもないのに・・、不思議なこの瞬間がとても好きです。

それでもちょっと離れた場所にいるカイコは、絵筆の先につけて移してあげます。羽ではないけれど、やっぱり掃き立ての雰囲気があります。

これから毎日のように、カイコの成長のようすをアップしていくことになると思います!
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: オカイコサマ | ふ化、そして掃き立て! はコメントを受け付けていません

ハツリグモ増殖

昨日、博物館の前の植え込みを眺めていたら、ハツリグモの網があるのに気づきました。

これがその写真…わかりませんね(笑)。

この赤丸をつけたところ。枯葉が見えますが、クモはこの中に隠れていて、周りに円網があるという変わった網です。網に葉を吊るので、この名がつきました。

脚だけ見えています。

餌が掛かった時や、網の補修の時は出てきます。かなり赤い体色をしたクモです。

背面はこんな感じ。体長は1cm前後。赤い体色です。

周辺を見回すと「あ、そこにも!ここにも!」という感じでいました。以前からここにいるのは知っていましたが、今年はどうやら「当たり年」のよう。何が原因かわかりませんが、生き物を見ていると、毎年様子が違うので飽きません。(学芸班 木村)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | ハツリグモ増殖 はコメントを受け付けていません

今年度最初の!カイコの授業

今日は午後から近所の青葉小学校へ行き、カイコの授業をしてきました。

3年生60名近くのみなさん、ものすごく集中して授業を受けてくれました。クイズにも積極的に参加してくれたし、「カイコを飼うことは農業」という、こちらが伝えたいことはじっくりと聴いてくれました。

すでに蚕種(卵)はお渡しして、来週までにふ化する予定です。虫が苦手な人は?と手を上げてもらったら、3分の1くらいでした。これが、カイコを飼育しきった後になると激減するはずです。
どんな学習成果が上がるか、今から楽しみです!
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: オカイコサマ | 今年度最初の!カイコの授業 はコメントを受け付けていません

黄金色に輝く網


これ、何の写真かわかるでしょうか。
もちろん、クモの円網ですが、なぜか金色に光っています。

網の主はしばらくまえからここにいるアオオニグモ。網の右側にクモが隠れている葉も見えます。近い仲間のクモの糸がやや黄色っぽく見えるのは知っていましたが、そもそも、クモの糸がこんな輝き方をするのを初めて見ました。光線の角度も関係ありそうです。
朝から美しさに見入ってしまうひとときでした。(学芸班 木村)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 黄金色に輝く網 はコメントを受け付けていません

いよいよ始まる、カイコの日々

本日5月14日、蚕種(カイコの卵)が届きました!
パラフィン紙にたいせつに包まれています。

まもなく掃き立てとなります。掃き立てとは、ふ化したカイコを蚕座へ移す作業のことで、つまり、飼育開始を意味します。数ミリの1齢幼虫を移すのには羽箒を使うため、こうした言葉が使われます。養蚕独特の言葉ですね。
卵をアップして見ると、すでに透き通っている卵は中で幼虫の体ができあがっています。少し先にふ化しそうです。

おそらく、週末から来週初めにかけてふ化し、出そろったところで掃き立て、クワの葉をあげ始めます。いよいよです!
ところで今日、中庭にこんなイモムシがいました。

ヒメヤママユのようです。ヤママユに近いなかまの蛾ですが、ヤママユの飼育されているものは天蚕と呼ばれ、緑色の光沢を持つ天蚕の繭から作られた絹糸は、絹のダイヤモンドと呼ばれる超高級品の織物を産み出します。
天蚕を、自然状態で育てたカイコと誤解されることがあるのですが、そうではありません。まったく別の種類の蛾です。上の写真はヒメヤママユですが、ちょっとつながりがあったのでご紹介しました。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: オカイコサマ | いよいよ始まる、カイコの日々 はコメントを受け付けていません

キシノウエトタテがこんにちわ

毎日のように出勤途上で様子を見ていたキシノウエトタテ。
地中に袋状の住居をつくり、入り口に丸いふたを作る事から「戸締まりをすり=戸を立てる」ことからトタテの名がつきました。

そしてその名のとおり、大抵はこんな風に戸は閉まっています。
ところが、昨夜のどしゃ降りの雨で住居の周りの土が少々くずれてしまったようで、今朝はどこにいるのかよくわかりません。「この辺かな?」とピンセットで軽くつついたところ…

出てきてくれました。脚だけちょこんと。
実は、にこんな写真が撮りたくて、毎朝様子を見ていたのでした。狙って見るものです。
タイトルは、語呂がよいのでこうしましたが、本当は朝撮ったので「おはよう」です。(学芸班 木村)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | キシノウエトタテがこんにちわ はコメントを受け付けていません

台風一過

今日は台風が過ぎ去った好天をがっちりゲットして、緑区城山湖方面へ相模原植物調査会のみなさんと照葉樹の調査へ行きました。新緑からもう若葉の季節。ウラジロノキの鮮烈なみどりが逆光に映えます。

遠目には小さすぎて目立たないけど、ズームアップして見るととてもかわいらしいコゴメウツギの花。

シロシタホタルガのイモムシがいました。調査会のメンバーが「ハーモニカみたい」。なるほど!

城山湖から町田市の大戸方面へ下りてちょっと時間があったので、大戸沢の方へ足をのばしました。ジャケツイバラが満開で、一幅の屏風絵を見ているような気分になりました。

山道を歩いていたら、立枯れたアカマツの幹に栗饅頭が。

いえいえ、正体はヒトクチタケ。枯れたマツに生えるキノコです。

朽ちながら森の養分となっていくアカマツ。潔さすら感じさせる枯れ姿です。
一日中空気が澄んでいて、とても気持ちのよい調査となりました。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 台風一過 はコメントを受け付けていません

ヒメカラスハエトリ(クモ)

今日は休館日ですが、プラネタリウムでの作業立会いのため出勤です。

朝の通勤路で気持ちよさそうに糸を流しているクモがいました。

正体はこれ。ヒメカラスハエトリの幼体です。まだ体長3mmほどですが、成体になっても4-5mm程度の小さなハエトリグモの仲間です。頭でっかちのフォルムは幼体だからではなく、この種の特徴。どことなく愛嬌があります。いや、はっきり言います。かわいいです。

こんな小さな生き物を見つけるには、それなりにじっくり見て歩く必要があります。

今日は早めに家を出ることが出来たので、朝も余裕がありました。いつもこうありたいものです(しみじみ)。(学芸班 木村)

 

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | ヒメカラスハエトリ(クモ) はコメントを受け付けていません