カイコの授業(谷口台小)

今日は市内南区の谷口台小4年生にカイコの授業をしてきました。地域学習の一環でカイコを育てることになり(4齢になったカイコを購入したそうです)、いつものようにカイコを育てることが農業であり、ペットの飼育と違うことをお話ししました。

もう一点、重要なことも。この時期に飼い始めると、カイコにとってはかなり寒いということと、クワの葉が夏を越しているため古いものが多く、厚くて水分が少ないなど状態がよくないため、カイコが病気にかかりやすいこともお話ししました。実際おそらく、少なからぬ割合でカイコが繭をつくれないまま死んでしまいます。

届いたばかりのカイコを目の前にしてとても盛り上がっている生徒さんたちですが、これから厳しい現実を見ることになるかもしれません。でも、こうした学習をとおして、生きものを扱う難しさや、成功したときの喜びなども味わってもらえればいいなと思います。

(生物担当学芸員 秋山)

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地質調査日誌10/30 相模原市緑区名倉

10月30日,水曜日.晴れ時々曇.

昨日は相模原市緑区名倉へ海底火山噴出物の調査・資料収集へ出かけました。

一昨日降った雨のため、木や草の葉にはまだ水滴がついていて、藪をかき分けながら斜面を下りると、全身しっとりと湿気ってしまいました。

最初にいった小さなところは沢に下りても藪がひどく、また、丸い石とゴミが多く、非常に歩きにくかったです。丸い石は滑りやすかったです。

丸い石は大きく、この沢の水量では運ぶことができないものです。おそらく、周囲には、相模川本流が運んだ河原の石で形成されている地層があり、そこから崩れてきたものでしょう。

相模湖のとの合流地点。このところ雨が続いたので相模湖は水量はいつもよりかなり多かったです。

次に行った沢は、多少の段差はあるものの歩きやすく、岩石の露出も状態も良かったです。

調査しやすい沢だと思ったのも束の間、行く手には落差10mくらいの立派な滝が…。

滝を大きく迂回して、上流側へ出て、調査を続けました。

タマネギ状風化をした凝灰岩の仲間や、

安山岩を観察し、資料採集しました。

湿気ったまま、斜面を登ったり下ったりしたため、今回の調査はいつもより泥汚れがひどかったです。

(地質担当学芸員 河尻)

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ジョロウグモをどアップで!(苦手な方は閲覧注意)

今朝、博物館の前の植え込みでジョロウグモがじっとしていました。

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触っても、ピクリとも動きません。死んでいるにしては色つやが良いですし、そもそもちゃんとぶら下がっています。
寒さで動きが鈍っているのでしょうか。これは、じっくり写真を撮るチャンスです。

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糸疣から出した糸で体を支えています。

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脚の先には鉤状の爪があって、糸をつかんでいます。

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横から見たところ。向こう側の第4脚は、葉のへりをつかんでいます。

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後ろから見たところ。糸疣から束になったような糸が出ています。

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頭胸部に注目。銀色の毛に覆われています。普段あまり気づかないところです。

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脚の付け根の方は、金色のきれいな毛で彩られています。

標本ならいくらでもクローズアップして見る事ができますが、生きている時の色や体の動きはわかりません。かといって、生きて動きまわっていると、細かいところがよく見えません。
というわけで、今日は面白い写真を撮る機会に恵まれました。そうそうある事ではありませんが、ちょっとやみつきになりそうです。(学芸班 木村)

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中学生が展示解説!(弥栄中職業体験)

今週(29日~31日)は相模原市立弥栄中学校の生徒4名が職業体験に来ています。
2日目の今日は試練の日。各自が自由に選択した展示物について、3分間で解説する「常設展の展示解説」が活動内容でした。
大学生の学芸員実習でも同じ活動をしますが、お兄さんやお姉さんたちを苦しめているそれです。
午前中は自分の解説テーマを決め、資料集めに奔走しました。
午後はいよいよ学芸員や学習指導員さん、友達の前での解説です。
みんな普段は人前で話さないといっていたので、ちょっぴり心配でしたが堂々とした発表にびっくり。
自分の言葉で人にわかってもらえたうれしさ、人と通じ合えた喜びを感じとっていたようでした。(指導主事 渡邊)

<展示解説を終えて(生徒の感想)>

私はテーマ(マンモスの化石)は早く決まったのですが、あまり資料を見つけることができず、少しの情報を詳しく解説しました。
良かったところは大まかな流れをまとめ、展示物を使って解説したことです。
反省すべき点は顔を上げて話すことと、もっと笑顔で解説することです。
人前で話すのがとても苦手なのですが、やっぱり顔を上げて話す方がお客様にちゃんと聞いてもらえると思いました。
せっかく本物があるのでそれをもっと表現したかったです。
人に説明することはあらためて難しいと思いました。
(髙橋 栞奈)


僕は一遍と時宗について解説しました。
テーマは早くに決まってずいぶん長い時間展示品について調べましたが、思った以上に大苦戦。自分の頭の中の情報をまとめ上げるのが難しかったです。人に説明するのがこんなにも大変だとは思わなかったです。
三分間の間、説明したりお客さんと対話することが難しく、緊張もしました。
しかし、自分の調べた内容をうまく発表することができたのでとても良かったです。
自分で調べて発表することをこれからも続けたいと思いました。
(本間 文也)

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あっという間の撤収

先週末、27日に終了した特別展示室の展示を撤収しました。舘野鴻絵本原画展「ぎふちょう」も、長かった会期に見合わぬあっという間の撤収作業でした。

舘野さんご本人による梱包作業なので、ほんとうにスムーズ。感慨にふける間もなく作業が進みます。器だけになった展示スペース。潔いほどになにもありません。

展示担当者にとっては「喪失感」とも表現可能な劇的な展開ですが、そんな感覚を吹き飛ばすためにいつも内輪で交わされる言葉・・。

「列品と同じくらい撤収も大変だったら展示を作る気なくなるよね、あっさり撤収できるからまた次もがんばろうって思うよね」

そう、学芸員の頭の中は、すでに次の展示のプランを描いているのです。

(生物担当学芸員 秋山)

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ズグロオニグモ

10月18日のブログ「夜のクモは縁起が悪い?」に登場しましたが、まだ一度もちゃんと紹介していない事に気付きました。

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体長:メス10-13mm、オス8-10mmと、比較的小型で、よく橋の欄干やガードレール等に円網を張っています。昼間は物陰に潜んでいますが、夜には網の中央部に出て来ます。
名前の由来は、頭部が黒い事から。市街地でもよく見られる普通種です。
大型のオニグモ類に比べるとあまりおどろおどろしくありませんし、腹部の模様なんかちょっとオシャレだと思うのですが、それはマニアのひいき目でしょうか?(学芸班 木村)

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谷戸の秋

今日は休日でしたが、ちょっと展示に必要な写真があり、市内のとある谷戸へ行ってきました。すばらしい秋の色

マユミの果実も、もう少しすると割れてきそう。

クローズアップするとすごくありがたい花のようですが、ただのミゾソバです。こんなどこにでもある種類の写真が、デジタルではまともなのが無くて(フィルムならあるのですが・・)、撮りに来たというわけです。

これは今ちょっと検討中のアザミ。とんでもない種類かもしれず、ドキドキしながら結果を待っています。

秋晴れの中、とてもよい気分転換になりました。

(生物担当学芸員 秋山)

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サイネージのメンテナンス

今日は休館日ですが、神奈川工科大白井研究室との協働事業で設置した「サイネージ」のメンテナンスに立ち会うため出勤しました。

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この「サイネージ」、見た目は単なるプロジェクターで、スライドショーを流している(現在は市内にある施設紹介を流しています)だけのようですが、センサーがついていて、何人の人が立ち止まって見てくれるのか記録しているのだそうです。
今は来館者の反応を確認したり、アンケート調査で、ニーズを探ったりしている段階ですが、その結果を元に、内容を作り込んでいくという手順を踏んで行きます。
さて、今回はメンテナンスと同時に新たなページも加わりました。そのページとは…なんと、クイズです。
夏に実施したアンケート調査でのクイズと回答が3つ表示されるようになりました。相模原市民なら、多分、間違えずに答えられる(?)問題です。その時の正答率も書いてありますのて、来館された場合にはちょっと覗いてみてください。(学芸班 木村)

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商談中?いえ、組み込むファイルを作っているところです。

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今日も盛況!

昨日までの荒れた天気とは打って変わって、今日は雲ひとつない快晴。台風一過で暖かい空気が流れ込むかと思いきや、朝は寒いくらいの陽気でした。
今日の博物館は、特別展示室では絵本「ぎふちょう」作者の舘野鴻さんが作品の傍らに立ち、「津久井郷土資料室資料紹介」も、「水曜会」のメンバーが展示説明をし、地下の大会議室では歴史講演会が開催され、それぞれ様子を見に行っているうちに一日が終わってしまいました。
「ぎふちょう」展については秋山学芸員が書いているので割愛しますが、作者の舘野さん、すっかり展示室にとけ込んでいて、まるで「いつもいる人」のように見えるのが印象的でした。

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そして、収蔵品展のこの賑わい。来館者にさりげなく話しかけ、展示をじっくり見てもらう「水曜会」の皆さんのテクニックはもはやプロ級です。

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大会議室では歴史講演会「日本史の愉しみ、地域史のススメ~歴史研究の魅力とは?」。講師にテレビ、ラジオにも出演されている河合敦さん(歴史研究家/早稲田大講師)を迎えて大盛況。もしかして大会議室に入り切らないのでは…という危惧もありましたが、大きな混乱もなく楽しんでいただけました。

盛りだくさんの一日が終わり、閉館後は歴史分野の学芸員実習生が、自分たちのつくった展示の片付けに来ていました(写真がなくてごめんなさい)。新たな展示に向けて、準備はすでに始まっています。
これからもどうぞご期待ください。(学芸班 木村)

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ぎふちょう展最終日

今日は特別展示室の3つの展示「ぎふちょう展」「水曜会展」「実習生展」(すべて略称ですいません)の最終日でした。

『ぎふちょう』の作者である舘野さんが、まるまる一日展示室で自作の解説をしてくれました。

本にサインをしたり、時にはお隣の水曜会のみなさんとお話ししたり・・。

そうして午後5時、閉館とともに企画展が終了しました。なんだか寂しいけど、そう感じる展示はよい展示だったということでもあります。

来週後半からは、次の展示の列品が始まります。

(生物担当学芸員 秋山)

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