市内の河川敷で、黒地に白い模様の目立つ虫がひらひらと目の前に飛び出してきました。
その虫はノイバラの茂みの回りをしばらく飛んでいましたが、ぴたっと葉にとまりました。

ノイバラの葉の上のヨツメトビケラ
ヨツメトビケラです。
トビケラとは、いわゆる水生昆虫のひとつのグループです。
幼虫は水中で砂などを使って巣をつくって暮らし、成虫は主に水辺の草むらなどで生活をします。
そっと近づいて、アップでも撮影してみました。

美しい模様
この種は、真っ黒な翅(はね)に白い模様が入ることが特徴です。
前翅と後ろ翅、合わせて4枚のそれぞれの翅にひとつづつ白い模様が入るのを「4つの目」に見立てて、この名がつきました。
白い部分が濃い黄色の模様の個体もいるそうですが、私はまだ見たことがありません。
(動物担当学芸員)