地形観察会「縄文集落を生んだ地形を探ろう」

3月8日に相模原市文化財課主催の「縄文集落を生んだ地形を探ろう」が開催され、当館地質担当学芸員が講師を務めました。

相模原市南区磯部の勝坂遺跡公園周辺の地形と地層を観察し、縄文人がどんな場所で暮らしていたのかを歩いて感じる観察会です。

勝坂遺跡公園は縄文時代の遺跡が発見された場所に整備されています。この辺りは2時間程度歩けば、相模野台地を構成している地形や地質をほとんど見ることができます。狭い範囲にいくつも坂や谷があり、登ったり、降ったりしながら地形や地層、湧水などを観察しました。

観察会に出かける前に概要を室内で説明し、その後で野外に出かけました。

まず、室内で地形や地質の概要を説明しました。

湧水の湧き出し口を観察しました。湧水は集落の立地を考える上で重要です。

相模野台地をつくっている地層の観察です。地層の違いは農作物などに影響を与えます。

相模川対岸の中津原台地の地形も観察しました。縄文人も同じ風景を見ていたのでしょう。

湧水を集めた小川が刻んだ小さな谷です。谷の両側で崖の高さが違っており、地形のでき方を考える上で重要な場所です。

地形や地質は、その地域の歴史や文化と深く結びついています。どのような場所に縄文時代の人々が集落をつくり、生活していたのかを地形学や地質学の観点から眺めてみると、新たな発見があるかも知れません。

(地質担当学芸員)

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