やっぱりガスも入れないと

今日から博物館のある一室で定期ガスくん蒸を行っています。今回は被覆くん蒸で、これは資料の山を被覆してその中に気化させた薬剤を充満させ、殺菌、殺虫、殺卵をすることです。

くん蒸前の対象資料の山です。要するに毒ガスを使うので、くん蒸をやらないで済むのであればしたくありません。しかし、土器片や石器など埋蔵文化財から納屋にしまわれていた農具、文書など紙資料、生活用品に動植物標本etc.・・と多岐にわたる資料を収蔵する当館では、少なくとも新規収蔵品の多くはくん蒸せずに収蔵庫へ入れることはできません。

専門資格を持つ業者さんがキッチリと被覆して、気化器でガスを送り込みます。
これから4日ほどの工程で投薬、除毒排気を行います。
(生物担当学芸員 秋山)

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