6月27日、給桑開始から27日目となりました。昨日の予告どおり、今日の午後から続々と熟蚕(じゅくさん:繭を作り始めるカイコ)になっています。熟蚕のしるしは、黄色っぽくなった体と、体を反らせて頭を振り続ける動作です。

熟蚕 体を反らせて頭を振ります
これは、吐糸口(としこう)から出る液状の絹タンパクを、繭の足場になる場所にくっつけるための動作です。絹タンパクは空気に触れた瞬間に固まって繊維になります。つまり、「糸を吐く」というよりも「糸を引く」と表現した方が正確です。

熟蚕のカイコ 吐いた繊維が白く光って見えています
そうして足場を四方に張っていき、次第に俵型の繭の形を作っていくのです。飼育容器の隅で繭を作ってしまわないよう、熟蚕を蔟(まぶし)へ移します。
まだ食べているカイコもいますが、多くがこのように容器の隅でじっとしています。小一時間もすると、体を反らせて頭を振るので、そこを見極めます。

熟蚕のカイコ もう少しすると頭を振ります
明日、日曜日は繭を作っている様子をお見せできると思います。ご来館の際にはぜひ、飼育展示のコーナー(エントランスの休憩コーナー付近)へお立ち寄りください。
(博物館長・学芸員)


