小雨に際立つ新緑

4月24日、緑区の仙洞寺山(せんとうじさん)で相模原植物調査会のみなさんと植物相調査を行いました。この調査は、仙洞寺山の中腹に位置する「フォレスト21さがみの森」を管理するNPO法人森づくりフォーラムと合同で行っているものです。
天気予報のとおり、朝からあまり安定しない天気模様となり、小雨がぱらつく中、林内へと入りました。明るい斜面に咲くチゴユリです。

チゴユリ

春先のこうした白い花は、晴天よりもむしろ少し雲りがちだったり、この日のように小雨でしっぽり濡れ気味だったりした方が色が映えることがあります。
こちらはイヌブナの新緑です。若い葉の表面には細かい毛がたくさん生えているので、表面張力で丸くなった雨粒が、葉の瑞々しさを際立たせています。

イヌブナ

そんな新緑に合わせてさえずるのは、センダイムシクイです。そこかしこで鳴いていました。

センダイムシクイ

こんなふうに書くと、さぞ気持ちよく調査を進められたように見えます。

相模原植物調査会のみなさん

しかし、こうして調査をしている足下には・・

ヤマビル

たくさんのヤマビルがうごめいていました。落ち葉が堆積した場所では、大小のヤマビルが、私たちの体温や呼気を感じ取って大慌てで近づいてきます。
でも、ヤマビルを恐れていては相模原市の山中で野外調査はできません。足下はヤマビル対策を万全に施して調査に臨んだので、誰も血を吸われることなく調査を終えることができました。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 タグ: , , パーマリンク