フデリンドウとビロードツリアブ

博物館は5月13日まで臨時休館中です(4月9日現在)。
そんな中でも博物館周辺の自然は着実に春の営みを進めていますので、このブログでも引き続きお知らせいたします。なお、不要不急の外出や3密(密閉・密集・密接)を控えるなどの要請が出されています(相模原市ホームページなど)。身近な自然観察を行われる場合も、こうした点にご注意いただきますようお願いいたします。

今、博物館周辺の樹林ではフデリンドウが花盛りを迎えつつあります。それに合わせるかのようにやってきている昆虫がこちら。

フデリンドウの花を訪れたビロードツリアブ(花の左上)

ビロードツリアブです。モフモフの毛に覆われた丸い体がとてもかわいらしいですね。
長い口吻(こうふん:ストロー状の口)で蜜を吸うのですが、フデリンドウは花が細長いラッパ状です。こんなふうに、モゾモゾ潜り込まないと蜜にありつけません。

蜜にありつくには花の中に体を突っ込まなくてはいけません

しかもラッパはビロードツリアブの体がやっと入れるくらいの直径です。その結果、ビロードツリアブのモフモフの毛に花粉が付き、別の花を訪れた時に花粉が媒介されるという仕組みです。

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