玄関から20歩の自然 その23 芒種のころ

二十四節気の芒種とは、イネ科の穀類などの種子を蒔く頃、という意味で、今年は6月5日からです。芒(のぎ)は、イネ科植物の穂に見られる針状の突起物です。下の写真は小麦です。たくさんの芒が左右に飛び出しています。

コムギ

ただ、現在のイネの種まきはもっと早い時期ですし(今はもう田植えのシーズンの終盤です)、小麦も収穫期で、麦秋も過ぎようとしています。
芒種の季節の意味あいはともかくとして、今は道端にも芒を持つイネ科植物が元気に開花中です。以前にも紹介しましたが、イネ科の花粉症のピークといえる季節でもあります。
そんな中で、色とりどりの花も咲いています。こちらは、ヒナキキョウソウ。

ヒナキキョウソウ

このシリーズの「その18」で紹介したキキョウソウにとても近い仲間で、花だけ見るとそっくりです。
違うのは葉で、キキョウソウは丸い葉が茎をとりまくようについていて、その付け根に花が咲きます。

キキョウソウ

それに対して、ヒナキキョウソウはてっぺんに一つの花が咲きます。今はどちらも花が見られるので、比べてみると違いがわかります。
そして、庭先から道へ飛び出すように咲くのがこちら。

チェリー・セージ

チェリー・セージというシソ科のハーブです。いわゆる帰化植物というほど路傍などに逃げ出してはいないのですが、時々思い出したように道端で元気よく育っていることがあります。

チェリー・セージの花

在来の植物にはあまり見られない、かわいらしい色合いの花ですね。
気温が高く、時々しとしと雨が降る・・植物が一番よく育つ季節です。

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