ミニチュアのツボのようにも玉ねぎ型のようにも見えるクモの卵のう

ちょっとツボのようにも、玉ねぎ型のようにも見える卵のう(直径5mmほど)

ちょっと長いタイトルになりましたが、写真は、コクサグモの網につけられたシロカネイソウロウグモの卵のうです。

手前に写っているのがコクサグモ 奥にシロカネイソウロウグモの卵のうが見えます

クモそのものは、近くのジョロウグモの網にいました。

ジョロウグモの網にとりついたシロカネイソウロウグモ

宿主の網についた餌を盗み取って暮らしているクモですが、時々複数個体が同じ餌にとりついている事もあります。

同じ餌にとりつくシロカネイソウロウグモ

右側の個体が餌を放してしまいました。

片方が餌を放してしまいました

ジョロウグモの網の捕獲面から離れた位置に命綱をつけてあるので、脚を放すと、自動的に網の面から離れるようになっています。無防備に宿主の網を歩き回っているわけではなく、ちゃんと逃亡手段が用意してあるのですね。

ところで、この時期、ほかにも似たような卵のうを見かけます。

チリイソウロウグモの卵のう

これはヒメグモ(ニホンヒメグモ)の網で見つけました。チリイソウログモです。やはり宿主の網から餌を盗む習性があります。卵のうの形もどことなく似ていますね。

卵のうの下にいるのがチリイソウロウグモです

分類も習性も近い仲間が、卵のうも似た形をしているというのはちょっと面白いです。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 タグ: , , , , , パーマリンク