ゴミグモ類4種

3月も下旬にさしかかり、博物館周辺の生き物も動きが活発になってきました。
イベントなどでせわしない事もあり、ついブログまで手が回らずにいたのですが、ふと気づくと最近の写真の中にゴミグモの仲間が4種含まれていることに気づきました。
せっかくなので比較してみましょう。

ゴミグモ(2021.3.6.撮影) 垂直円網を張り、ゴミのリボンを付着させてそのなかに隠れる。腹部には8つの突起があり、複雑な模様をしている。下向きにとまる。

ギンメッキゴミグモ(2021.3.15.撮影) 垂直円網を張り、上を向いてとまります。腹部背面は銀色をしていて、網に糸で装飾をつける事があります。

シマゴミグモ(2021.3.18.撮影) 垂直円網を張り、そこに白い飾りをつける事がある。上や横を向いてとまる。

マルゴミグモ(2021.3.19.)撮影 水平円網を張、その上にとまります(斜めや垂直に円網を張る事もある)。網の上に卵のうを並べてつけます。

いずれも初夏に目立つクモですが、既にこの時期に姿を現してるという事は、幼体で越冬して、暖かくなるとすぐに網を張り始めているのだという事がわかります。
この仲間は比較的目の細かい円網を張り、網にゴミや糸による装飾をつける事が共通しています。見た目や生態も少しずつ違うので、4種が一度に見られてちょっと得をした気分です。

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