ヤマガラとエゴノキ

博物館お隣の樹林地では、エゴノキの果実が実っています。

エゴノキの果実

そこへ、3羽のヤマガラが行ったり来たりしています。エゴノキの果実は、ヤマガラの大好物。

せわしなくエゴノキを行き来するヤマガラ

嘴(くちばし)で果実をつまみ取ると、茂みの中へ消えていきます。またすぐに戻って来るので、おそらく、木の洞(うろ)などに詰め込んで、貯食しているのでしょう。

エゴノキをつまみ取るヤマガラ

おなかも空いているのか、時々、エゴノキの枝上で殻を割って中身を取り出して食べています。

両足指でしっかり固定してエゴノキの果実をつつき割ります

人間が手の指などで割ろうとしても、固くて割れません。でもヤマガラは、嘴(くちばし)でつつくだけでなく、ひねりを入れながら器用に割って中身を取り出しています。

ヤマガラの動きをよく見ると、ひねりを加えています

嘴は、キリやノミ、ペンチなどに相当する万能工具といったところですね。
エゴノキも食べられるだけでなく、ヤマガラが貯食したものの食べそびれた果実のうち、うまい具合に発芽条件の揃った場所から芽生える可能性があります。こんな行動からも、森と鳥の関係性が垣間見えますね。

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