津久井城の市民協働調査の講習会を行いました。

8月17日に津久井城市民協働調査の講習会を津久井湖城山公園で開催し、14名の参加がありました。

今回の講習会のテーマは「城山周辺の先史時代」。先史時代とは、旧石器~古墳時代を対象としたものです。講師は博物館の考古担当学芸員が務めました。

江戸時代の絵図から地形を説明

はじめに城山周辺の地形として、城山ダムによって津久井湖ができました。先史時代には津久井湖は当然なく、現在の地形と先史時代の地形は全く同じではありません。

地形の状況を把握した後、旧石器時代、縄文時代と順を追って説明し、弥生~古墳時代まで遺跡の概要を述べました。

まとめとして、城山を中心とした場合、北に相模川、城山の東西に平坦な地形、南に丘陵や山地があり、城山の周辺には旧石器時代から古墳時代の遺跡があることから、先史時代の段階ですでに人々が生活していたことが明らかで、時代を超えて生活をしやすい環境であったと考えられます。

次回、9月21、22日は、市内で発掘調査の研修を行います。11月の発掘調査に向けて、発掘調査の目的、調査区の概要、記録図面の作成などを再確認します。講義の様子はこのブログで紹介いたしますのでお楽しみに!

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