JAXA交流棟展示「キャンプ淵野辺の返還」

当館では、道路をはさんでお向かいにあるJAXAと連携して様々な宇宙教育普及事業に取り組んでいます。その一環として、連携企画展の開催やJAXA相模原キャンパス特別公開における一部事業を例年行っているほか、館内には多数のJAXA関連資料を常時展示しています。
また、宇宙科学研究所の歴史や最新鋭の研究について紹介しているJAXAの宇宙科学探査交流棟内に設けられている当館の紹介コーナーでは、本市の自然や歴史に関わる特徴的な博物館資料を展示しています。

「相模原市立博物館」のロゴが目印!

このコーナーは概ね1年おきに分野別で展示替えを行うのですが、今回は令和4年に当館で開催した市史ミニ展示「キャンプ淵野辺の返還」を出張展示します。2月22日、民俗分野から歴史分野にバトンタッチして展示替えを行いました。

おもに『相模原市史』編さん時に収集した資料をパネルにして展示しています。

JAXA相模原キャンパスや当館が現在建っている場所は、かつて「キャンプ淵野辺」という米軍の施設がありましたが、さらに遡って戦前は「陸軍機甲整備学校」という軍用車両を整備するための知識や技術を学ぶ旧帝国陸軍の教育施設でした。ミニ展示では、陸軍施設が終戦後米軍に接収され、現在に至るまでの歴史的背景や、その際に行われた返還活動について紹介しています。展示をご覧いただいている“まさにその場所”にゆかりの出来事を取り上げていますので、ぜひ足を運んでいただければと思います。

観覧できる日時はJAXA相模原キャンパス宇宙科学探査交流棟の開館カレンダーに準じます。詳細は同所ホームページをご確認ください。

(歴史担当学芸員)

【博物館再開のお知らせ】相模原市立博物館は館内エレベーターの改修工事のため、令和6年2月29日まで休館となっておりますが、3月1日からいよいよ再開し、通常開館となります。たくさんのイベントや展示など用意してみなさまをお待ちしております。イベント情報など詳しくはこちらをご覧ください。みなさまと博物館でお目にかかれるのを楽しみにしています!

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