梅雨空の下の植物

6月11日、緑区川尻の緑地へ相模原植物調査会のみなさんと植物調査へ行きました。
梅雨らしい天候となり、朝から雨模様でした。しかし、勾配の少ない場所なので傘をさしながら歩きました。歩けば何かしら見られるのが、フィールドワークです。ちょうど、イチヤクソウが満開でした。

イチヤクソウ

下向きの丸い花がきれいに並び、雨の滴が似合う花です。

イチヤクソウの花

近くではギンリョウソウも咲いていました。

ギンリョウソウ

菌従属栄養植物といって、樹木の根などに着いて樹木と共生している菌根菌に寄生するという、なかなかすごい生態の植物です。葉緑素を持つ必要が無いため全草が透き通るような白色です。キノコと言った方がしっくりくる姿で植物に見えませんが、れっきとした種子植物です。
開けた場所ではネジバナもたくさん咲いていました。

ネジバナ

帰りに近くの大戸緑地へ寄りました。町田市の緑地ですが、市内には見られないちょっと珍しい木、ユクノキが開花しているという情報を得たからです。

ユクノキ

今年はそれほど花つきが良くないようですが、しっかり咲いていました。
雨の中、半日だけでしたがしっかり植物を観察して終了しました。
(生物担当学芸員)

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