梅雨時の花 その2

タイトルに梅雨時とつけたものの、今週は真夏ようなの猛暑が続いています。そんな中咲いている花について、先日のブログに続いて紹介します。
こちらはアキノタムラソウです。

アキノタムラソウ

梅雨時なのにアキノタムラソウ?と思われるかもしれませんが、早いものは5月中から咲き出します。花期はダラダラと続き、秋まで咲きます。正確には「秋まで咲くタムラソウ」と呼んだ方が良さそうです。シソ科特有の立体的な花です。

アキノタムラソウの花のアップ

こちらはヤブジラミです。花に乗っているアリと比べても、その小ささがわかります。

ヤブジラミの花 アリと比べても花の大きさがわかります

同じような場所で大型連休のころに咲く近縁のオヤブジラミの方は、もう果実になっています。小さなかわいらしい花から、一転してトゲトゲのひっつき虫になっています。ヤブジラミも少し小さめですが、同じような果実をつけます。

オヤブジラミの果実

ちなみに、オヤブジラミの花はこちらです。今年の5月の初めにヤブジラミとほぼ同じ場所で撮影しました。

オヤブジラミの花(5月初旬に撮影)

オヤブジラミと同じころに開花して、すでに果実になっているのが、ナワシロイチゴです。

ナワシロイチゴの果実

野イチゴの一種で、果実は酸味が強いものの、美味しく食べられます。ナワシロイチゴの花はこちらです。

ナワシロイチゴの花(5月初旬に撮影)

次々と咲いては実る野草の勢いが止まりません。
(生物担当学芸員)

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