エサキモンキツノカメムシの卵保護

博物館の敷地には、ミズキやクマノミズキが何本も生えています。
その葉っぱの裏で、子育てのシーズン真っ盛りを迎えた虫がいます。
エサキモンキツノカメムシという、長い名前のカメムシです。

体の下に1齢幼虫がいます

エサキモンキツノカメムシは、たくさんの卵をまとめて産み、卵塊(らんかい)を作ります。その後、メスが卵と若い幼虫に覆いかぶさり、守ってあげる生態を持っています。
こちらのメスが守っている幼虫は、頭部と胸部が黒い2齢幼虫。親離れが近い頃合いです。

たくさんの幼虫がいます

別の枝でも、2匹のメスがそれぞれ卵を守っていました。

2頭の雌と卵塊(らんかい)

小さい体で卵を守る様子が、とてもけなげです。
(動物担当学芸員)

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