ちょっと毒々しい色の生きもの

【お知らせ】
6月24日は、館内設備のメンテナンスのため、休館となります。常設展示室内の資料や展示ケースの清掃、留め具などの調整や、プラネタリウム機器の定期点検などさまざまなメンテナンスを実施します。25日からは通常の開館となります。

博物館周辺の樹林地には、マムシグサの仲間のミミガタテンナンショウが普通に見られます。花は春先に咲き、今、果実が実っています。梅雨のしっとりした空気に際立つ鮮烈な赤色です。

道路沿いに実ったミミガタテンナンショウ

博物館前のバス停近くにあるのですが、この場所は以前は無かったので、最近、鳥などが運んできたものと思われます。カントウタンポポフデリンドウもここ数年で目立ってきたので、博物館開館30年を経て土地が安定し、在来種が広がってきたのでしょう。ちょっと毒々しい色合いで、実際にこの仲間は全草に毒を持ちます。しかし鳥は平気なのか、熟した果実をヒヨドリなどがよく食べます。
また、お隣の樹林地では、カラムシの葉が不自然に揺れていたので葉裏をのぞき込むと、蛾の仲間のフクラスズメの幼虫がいました。

フクラスズメの幼虫

とまっている葉を大きく揺らされたりすると、頭を左右に激しく振ります。近くを通った際に靴でもぶつかったのを、外敵に襲われたと勘違いしたのでしょう。
ちょっと毒々しい色合いですが、毒はありません。「毒があるかもよ、食べるなよ」という見せかけの警告なのでしょうか。
(博物館長・学芸員)

カテゴリー: 生きもの・地形・地質, 館長ブログ タグ: , パーマリンク