ヒトスジシマカ

夏休みと共に始まった連日の猛暑の中、博物館内は涼しく過ごせるので、連日多くの来館者をお迎えしています。
夕方、暑さが少し和らいだころを見計らって、お隣の樹林地に設置しているセンサーカメラのメンテナンスに行きました。覚悟はしていたのですが、やはり蚊の猛襲にあいました。虫除けはつけていましたが、つけそこねたのであろう、わずかな隙間を狙って蚊が刺してきます。追い払おうとして、ふと「ヒトスジシマカの写真って撮ったことあったけ?」と頭をよぎりました。少なくとも、その時持っていた高精細のカメラで撮った記憶が無かったため、撮影することにしました。刺した直後の写真です。

ヒトスジシマカ 刺した直後

しばらく見ていると、見る見るお腹が赤く膨らんでいきます。下の写真は、上の写真の45秒後です。

同じ個体 45秒後にはお腹が吸った血で膨らんでいます

ヒトスジシマカは、いわゆる“ヤブ蚊”の代表的な種類です。さまざまな伝染病を媒介するため、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されています。現在の日本では今のところ深刻な伝染病を媒介することはありませんが、場所が場所なら、こんなのんきな撮影をしている場合ではありません。
血を吸ったメスは血を栄養にして産卵するため、せっかくモデルになってくれましたが、飛び立つ前にバチンとさせていただきました。
(博物館長・学芸員)

カテゴリー: 生きもの・地形・地質, 館長ブログ タグ: , , パーマリンク