枝を片付ける

ここにだけは落ちて欲しくなかった、というところに、落ちていました。
いえ、時事ネタではありません。
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去年上陸した台風15号の爪痕が、博物館となりの留保地にはまだいくつか残っています。今朝、通勤途中にそのうちの一つ、大きなサクラの枝が地面に落下しているのを見つけました。昨日までは、折れてはいたものの、まだ幹とつながっていて花をたくさん咲かせていたのですが…。
やはり、小さくてもこれだけの花がつくと、重くなるし風圧も受けるのでしょう。絶えきれずに落下したようです。
じつはこの場所、とある希少な植物が生えている一画です。ちょうどそのど真ん中に落ちてしまいました。
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しかたがないので、小さなノコギリで枝を小分けにばらし、片付けました。チェーンソーがあればものの数分で済んだであろう作業ですが、そんなとび道具は持っていません。結局20分ほどかかってしまいました。
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今年は花芽をつけませんでしたが、来年は咲いて欲しいと願いながら、汗をふきふき博物館に戻りました。
(生物担当学芸員 秋山)

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