この小さな赤いクモ、見覚えありますか?
そう。4月17日に紹介したクサグモのようです。
でも、この間「クサグモ成長中」って書いて、もっと大きくなった姿を紹介していたのに…
そうです。このクモは「コクサグモ」と言ってクサグモに非常によく似た別種なのです。
住んでいる場所もほぼ同じ。この写真もクサグモのいるすぐそばで撮りました。
関東地方には、これ以外にもう2種類、クサグモの仲間がいて、どれも良く似ています。大抵はクサグモかコクサグモですが、コクサグモの方が1か月ほど遅れて出現します。
また、成体のサイズもクサグモほどは大きくなりません。といっても、個体差があるので一概には言えないのですが。
クモを正確に見分けるには、普通は顕微鏡を使って生殖器を観察します。ですから、子どものクモを見分ける事は、厳密にはできません。
ところが、この良く似たクサグモとコクサグモ、幼体を見分けるポイントがあるのでお教えしましょう。
腹部の後ろの端(背側)にピンク色の斑がぽつりとあれは、コクサグモと考えて良いでしょう。もちろん個体によって濃い薄いもありますし、他の種が混在していた場合は、確実とは言えません。でも、これでちょっと自慢ができるかも知れません。ほとんどどうでも良い知識ではありますが… (学芸班 木村)
んー、この写真で判別できるかどうか…でも腹部後端がピンクがかっているのが、かろうじてわかるでしょうか?
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プロフィール
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。
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