ナガコガネグモのブルブル

夏も近づき、最近、通勤途中に見られるクモの種類も多くなり、比較的大きなものも増えてきました。
大きな幼体
ナガコガネグモ。かなり育った大きな幼体。
幼体
小さな幼体
ナガコガネグモはメスの体長が20~25mm(オスは6~10mm)と、大きめのクモです。写真は幼体なので白っぽいですが、大人になると黒と黄色のだんだら模様になります。
成体メス
メス成体。これは以前に撮った写真です。今年、成体になるのはもうちょっと後です。
草の間等に円網を張り、網には「かくれ帯」「白帯(はくたい)」などと呼ばれる糸やシート状のものを付加します。
ちょっと脅かすと、激しく体をゆすります。これは、ジョロウグモなどもする動作です。この事は前から知っていたのですが、今日、初めて気が付いた事があります。
ナガコガネグモは、網を張っている間も、体をゆすっているのです。なんとも落ち着きがありません。しかも、しげしげと眺めていたら、大きな個体のすぐ横で、それよりずっと小さな個体が、やっぱり体をぶるぶる揺らしているのです。観察しながら、吹き出しそうになりました。こんな事をして、何の効果があるのか、無駄な労力ではないのか、かえって網を張るのが大変ではないのか…といろいろ疑問に思ってしまいましたが、たぶん、よけいな心配なのでしょうね。(学芸班 木村)
揺れてる
盛大に揺れながら網に横糸を張っているところ。

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