サツマノミダマシ

サツマノミ
サツマノミダマシ体長がメス8-11mm、オス7.5-9mmの緑色をしたクモ。林の周りなどでよく見られ、垂直円網を張ります。
よく似た種に「ワキグロサツマノミダマシ」が、います。
いままで赤いクモは紹介してきましたが、意外によくいる緑色のクモを紹介するのは初めてです。
不思議なのはその名前。ふつう「薩摩+ノミ+だまし」と考えてしまいがちですね。私も最初、そう思いました。
正解は「さつまの実+だまし」。京都府と福井県の一部で、ハゼノキの果実を「薩摩の実」と呼んでいて、このクモ腹部の色と形がそれを連想させるところからつけられた名前だそうです。生き物の事を調べていると、思わぬところで思わぬ知識が増えますね。【学芸班 木村】
ワキグロサツマノミ
ワキグロサツマノミダマシ。幼体なので分かりづらいですが腹部の側面から腹側にかけて黒い色をしています。

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