今年もしゅるしゅると

博物館で栽培しているカワラノギクのプランターに、今年もあのしゅるしゅる伸びる怪しいやつが出てきました。

つる性寄生植物、アメリカネナシカズラです。完全に従属栄養で生長するため、葉は痕跡程度にしか残っていません。ハリガネムシのような見た目です。巻き付いた植物に吸着根を食い込ませると、そこから水分や養分を吸い取るようになります。すでにがっちりと食い込ませています。

そうすると、発芽したときの根は必要なくなり、溶けて消えてしまいます。これが「ネナシカズラ」という名前の由来です。どうやらこのあたりではじめに絡みついて、地面とオサラバしたようです。

もちろん、カワラノギクにとっては迷惑千万です。しかし、河原では実際にカワラノギクの保全圃場で本種が大発生することもあります。どの程度葉や茎へダメージを与えるのか、しばらくようすを見てみようと考えています。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと パーマリンク