気温は夏のような日が続いても、植物の世界はだいぶ秋めいています。博物館のまわりでも、ユウガギクが咲いています。
さらにこちらは威勢良く伸びて咲くキクイモです。
健康食品として注目されますが、花もなかなかの美しさです。
ところでこちらのキク科も満開、オオブタクサです。
花粉症のアレルゲンなので、今の時期鼻がグシュグシュしている人は、これかカナムグラの花粉症を疑った方がよいと思います。
これからノギクがまだまだたくさん咲き出します。
気温は夏のような日が続いても、植物の世界はだいぶ秋めいています。博物館のまわりでも、ユウガギクが咲いています。
さらにこちらは威勢良く伸びて咲くキクイモです。
健康食品として注目されますが、花もなかなかの美しさです。
ところでこちらのキク科も満開、オオブタクサです。
花粉症のアレルゲンなので、今の時期鼻がグシュグシュしている人は、これかカナムグラの花粉症を疑った方がよいと思います。
これからノギクがまだまだたくさん咲き出します。
博物館駐車場の隅で、相模原を代表する絶滅危惧種のカワラノギクを栽培しています。これは、市内の自生地の遺伝系統を保存するための栽培なのですが、毎年この時期、ちょっと油断するとこんな状態になってしまいます。
ひと月後くらいに花を咲かせるために伸びてきた茎(シュート)の葉が、ことごとくイモムシに食べられてしまうのです。今回も、ほかの仕事が忙しくて5日ほど目を離したスキにこのありさまです。イモムシ(ここでは蛾の幼虫)は終齢幼虫になるまではそれほどたくさんの葉を食べないので、食痕もあまり目立ちません。そのため、小さいうちに発生に気付くのが難しいため、発見が少し遅れると盛大に葉を食べた痕から発生に気付くことになります。
さて、早速駆除作業を行ったのですが・・どこにいるかわかりますか?
完全に茎と葉に同化した色と質感で、目が慣れてこないと見つけられません。上の写真の真ん中下の方にいます。
拡大すると・・
はらぺこのイモムシにはらいっぱい食べさせてあげたいのはやまやまですが、ここでそれをやってしまうと絶滅危惧種の系統保存という目的にかないませんから、躊躇なく駆除します。ところでこのイモムシ、種類はよくわかりませんが、おそらくヤガ科のキリバガと呼ばれる蛾の一種だと思われます。
綺麗な黄緑色の姿を写真に撮りましたが、このあとは地面のアリさんたちに運んでいってもらいました。ちなみにこの日は、2つのプランターで15匹以上見つけて駆除しました。
9/9(日)に中世さがみはら探訪~上溝から番田周辺をめぐる~を開催しました。
午前9時に上溝駅に集合し、参加者、スタッフ総勢39名でいよいよスタートです。
上溝で中世といえば、歴史好きな方は”照手姫伝説”を思い浮かべる方も多いと思いますが、今回は照手姫伝説伝承地は説明紹介のみで、その他にも実はある鎌倉時代から戦国時代の伝承地などを巡りました。
また、今回は博物館実習生にも各自1か所ずつ説明を担当し、そして博物館ボランティアの市民学芸員さんには受付や案内誘導などに協力いただきました。
最初の見学地は上溝小学校内の「歴史資料館」です。今回この探訪のために特別に開けてくださいました。ここでは、市登録文化財の三条実美筆の「上溝学校木扁額」や昔の教科書などを見学しました。中世ではなく近代以降に関わる資料ですが、普段見ることができない貴重な見学ができました。
次の見学地は「和田坂」で、ここは鎌倉時代初期の武将和田義盛の伝承がある場所です。また、和田義盛と姻戚関係にあった当時相模原に勢力を持っていた横山党の説明をしました。
次は「馬坂」で、戦国時代初め頃に北条氏と武田氏の合戦に参加するため馬で坂を登るもあまりの急坂に馬でさえも滑ってしまったという逸話のある坂です。
次の見学地は「亀ヶ池八幡宮」です。ここでは、神社や上溝夏祭りとの関係、また市内に残る建造物としては非常に古い文禄5(1596)の棟札が残る旧本殿(現 亀八招福稲荷)の説明などをしました。
最後は、今回の探訪のメインイベントでもある市内最古の板碑を保管されている安楽寺の見学です。この板碑は鎌倉時代後期の正応5年(1296)の銘があり、中世の相模原の歴史に関する貴重な資料です。
最後に番田駅まで歩き、お昼前に予定通り終了しました。
途中多少せまい道などありましたが、アップダウンもなく少なく、歩きやすいコースでした。
参加者からみれば孫のような実習生の説明も、少したどたどしい場面がありましたが、参加者のあたたかく広い心で聴いていただくことができました。実習生には良い経験になったと思います。
今回の探訪の成果として、実習生の企画によるミニ展示を9/16(土)から行います。9/18(月・祝)にはミニ展示の展示解説もありますので、こちらもぜひご来館いただけると幸いです。
昨日(9月11日)の休館日、博物館のエントランスの雰囲気をがらりと変えるできごとがありました。それは、こちら、小惑星探査機はやぶさ初号機の実物大模型が運び込まれたのです!
これまでお向かいのJAXAの展示室にあったものですが、このたび、博物館へお引っ越しすることになったのです。
折しも今週末から企画展 JAXA×博物館「水金地火木土展~カイ・メイ!太陽系探査の軌跡~」がスタートとします。一足先にはやぶさ初号機実物大模型のお披露目となりました。
そして企画展は現在、急ピッチで準備中ですが、ここでもJAXAファンにはたまらない資料が・・・
衛星の管制卓です!つい最近まで、管制室で実際に稼働していたものです。
9月16日(土)から始まる企画展、お楽しみに!!
9月9日(土)、麻布大学いのちの博物館と共催で「フクロウの巣からネズミの骨を取り出す」を実施しました。これは、八ヶ岳山麓に設置されたフクロウの巣箱に残ったエサのネズミ類などの骨を取り出し、分類作業を体験するワークショップです。いのちの博物館の高槻先生から、巣箱の設置環境によって異なるエサの種類や、骨の分類の仕方について説明を受けます。
早速、骨の取り出しと分類を開始!ご家族で参加してくれたみなさん、全員夢中です!
高校生も、何の骨か?どこの骨か?高槻先生に教えていただきながら楽しそうに作業しています。
最初はなかなか進みませんでしたが、だんだん目が慣れてくるとスピードがアップします。代表的な骨を分類できました。
ネズミのほかにもリスや野鳥の骨もたくさん混じっていて、「夜行性のフクロウなのに、昼間活動する動物も結構食べてるね!」など、フクロウの生態の新たな一面を知ることができます。
この試料は、ヒナがエサとして食べた動物の不消化物をはき出す「ペリット」を主に分析しています。親鳥の縄張りの環境の特徴が餌動物からわかる、本格的な生態学研究の手法をみなさん堪能していただけたようです。
博物館の前庭はいま、ヤブランの花が見ごろです。この花はなんとなく、曇り空が似合います。
晴れて日が当たるとなんとなくぼやっとした印象ですが、曇天の下だとこの微妙な薄紫色が強く主張してきます。
今日(9月6日)もそんな空の下でたくさんの花が咲き乱れています。
さて、お隣の樹林地には、注意して見ないとヤブランかと見間違えてしまいそうな花が咲いています。
やはり曇天向きの色の花、ツルボです。ヤブランと同じなかまなので、咲き姿もよく似ていますが、花のころに葉がほとんど目立たない点が違います。
この両種、ちょっと前までは「ユリ科」ということで大きくまとめられていました。しかし、現在新しい図鑑の多くが採用している系統分類では、「キジカクシ科」という聞き慣れないグループに含まれています。このグループ、和名よりも学名の方がよく知られていて、アスパラガス科Asparagaceaeと言えば通りが良いですね。ただし、ツルボをはじめ、球根に毒を持つ種が多いのでやたらに口にしてはいけません。
今回のブログは地質分野の博物館実習生が書いています。
9月3日は地質分野の博物館実習最終日でした。
常設展示室の入口に展示を制作しました。

展示作業中です。剥ぎ取り標本を画鋲でさすのが大変でした。
自分たちが考えたものがかたちになり、感慨深いです(*^^)v
展示解説しました!みなさん真剣に聞いて下さいました。ありがとうございました。
これにて実習終了!9日間ありがとうございました!!
博物館のボランティアグループである相模原植物調査会の方から、博物館にほど近いとある場所、レストランの前の植込みにこんな花が咲いているという情報が寄せられました。
ウマノスズクサです。それほど珍しいわけではありませんが、形のおもしろさもあって、花が咲いているところを見るとちょっと嬉しい植物のひとつです。
さて、こんな怪しげな形の植物には、たいてい何か仕掛けがあります。まずは花の開口部を正面から覗いてみます。
毛だらけです。この毛はどこまで続いているのでしょうか?花を縦に裂いてみました。すると、付け根の玉の部分から、2匹のコバエが飛び出してきました!
そうです!この毛は花の管状の部分にびっしり生えていて、しかもそれはきれいに奥側へなびいているので、花に入り込んだコバエは毛に遮られて中へ入れても外へは出られないのです。
付け根には雌しべと雄しべがあり、しばらくコバエはこの中で出口を探して暴れます。花粉をたっぷりつけさせられた頃、内部の毛はだんだんしぼむように小さくなり、通路を開けてくれます。下の写真は少し古い花の断面です。毛が縮れて管に隙間ができているのがわかります。
するとコバエは花を脱出しますが、また花の臭い(腐臭がすると言われていますが、人間にはちょっとわかりにくいかすかな臭いです)に誘われて別の花へ入り込み、雌しべのまわりを這い回って受粉するという仕組みです。
身近な植物の奥深い世界ですね。
先日(8月30日)、市内緑区のある場所で夜間の昆虫調査を行いました。
ライトトラップという方法で、夜間、光に集まる性質のある昆虫を採集します。
途中で雨が本降りになってしまったため早々に切り上げてしまったのですが、短い時間の中でもいろいろな昆虫がやってきました。たとえば、こんな蛾が!
え?これはアゲハチョウでは・・
いえいえ、非常によく似ていますが、これはアゲハモドキという蛾のなかまです。体内に毒を持つジャコウアゲハに擬態していると言われています。この日はたくさん飛来しました。
そしてこちら。
クワコです。カイコと同じ祖先を持ち、カイコに最も近いなかまの野生の蛾です。
そういえば先月、ある方からクワコの卵をいただき、ふ化した幼虫を育てています。
カイコの1齢幼虫よりもだいぶ毛深い感じです。
そして現在は3齢ですが、これが葉の上にいると、鳥のフンにそっくりで思わず見落としてしまいます。
これまでもクワコを4齢くらいから育てたことは何度もありますが、1齢から育てたのは初めてです。1齢から育ててみると、カイコとずいぶん違うことがわかります。まず、飼育容器を開けておくと、すぐに外へ逃げてしまいます。そして、日中、ほとんど食べているところを見ません。食べているようすがないのにちゃんと毎日大きくなっているので、どこかで食べているのでしょう。
家畜化昆虫として長い年月かけて作られてきたカイコの性質を、クワコを通して改めて知る機会となっています。
夏休みも昨日で終わり、今日(9月1日)から新学期!
今年も夏休みの間、たくさんの小中学生のみなさんが市民研究室や天文研究室を訪れてくれました。その多くが、夏休みの自由研究の相談です。その中で、とある小学2年生がたくさんのキノコの写真とともにやってきました。そこにはすでに、自分で調べたキノコの名前が書かれていて、その名前が正しいかどうか確かめたいとのこと・・でも、キノコはあまりにも種類が多いうえに、図鑑にも載っていないものが数多くあります。
当館の生物担当学芸員は動植物の名前は調べられますが、キノコは代表的なものしかわかりません。そこで、神奈川県立生命の星・地球博物館の菌類担当学芸員に連絡をとり、そちらへ調べに行ってもらうことにしました。すると・・
夏休み最終日の昨日、オリジナルのすばらしいキノコ図鑑を完成させて報告に来てくれました。
おまけに、写真だけではキノコのおもしろさが伝わらないと、粘土で作った模型まで!!
キノコへのあふれる興味が伝わるすばらしい作品です。
ちなみに、冒頭の写真のキノコはこの少年が持ち帰り、名前を調べて「キタマゴタケ」だったと教えてくれました!
どんなに年齢が離れていても、どれくらい生きものが好きなのかは、少し話すと伝わってきます。それは、自分も同じような道を歩んできたからでしょう。この夏休み、キノコに夢中になったその楽しさをベースにして、彼はこれからもっともっと生きもの好きになっていくはずです。その姿を楽しみながら応援していきたいと思います。