シロカネイソウロウグモ

今日は講座の下見に行ってきたので、博物館の周りではあまりみかけないクモを紹介します。
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シロカネイソウロウグモは、体長がメス2.5-3.5mm、オス2-2.3mmと小さく、その名のとおり、銀色をしています。そして、他のクモの網に居候して、エサを盗み食いしているのです。
写真の個体は、オニグモの網にいたオス。だいたい居候する相手が決まっていて、この他にコガネグモやジョロウグモの網などで見られます。
いったいどうやって他の種の網を見つけてやってくるのでしょうか。不思議です。
そして、このクモを見つけるたびに、思うことがあります。
なんだか「仁丹」に似ていませんか?(学芸班 木村)

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上にのるクモ

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写真は「マルゴミグモ」。体長がメス:3.5-5.5mm、オス:2.5-3.5mm程度の小さなクモで、生け垣等に水平円網を張ります。
水平円網を張るクモは、ふつう、網の下側に、ぶら下がる姿勢をとります。不安定な網の上で体重を支えるのですから、まあ、当たり前の行動と言えるでしょう。
しかし、何事にも例外はあるもので、このマルゴミグモは、水平に張った円網の真ん中にちょこんと乗っているのです。
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どう考えても不安定な気がするのですが、なぜか、これが普通の姿勢のようです。
では、網の上を移動する時はどうするのでしょう?
一度観察した事がありますが、答えは簡単、移動する時は他のクモと同じように網の下側にぶら下がるのでした。なーんだ。
ところでこのクモ、元々暖かい地方にいたものが、近年急激に北上傾向を見せているとの事で、相模原市内で私が初めて見たのが2003年の事。真冬を除くといつでもいるようで、小さいくせになかなかしぶといやつでもあるようです。これからどこまで北上するのか、ちょっと見ものです。(学芸班 木村)

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先生たちもお勉強

今日は午前中、相模原市総合学習センターが主催する小中学校の教員向けのスキルアップ研修が行われました。内容は「生物多様性を学習しよう-身近な自然観察の方法-」と題して、一般に理解が難しいと言われる生物多様性の考え方について、身近な題材を用いて理解する方法を学んで頂きました。
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はじめに生物多様性の概略を座学で学び、その後、博物館隣の留保地で、実際に授業で取り入れられる自然観察ビンゴを体験していただきました。
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みなさん熱心に取り組んで下さいました。こうして夏休み中も、先生方はお勉強しているんですね。
(生物担当学芸員 秋山)

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かさ袋で

7月22日(日)にJAXA連携企画展「宇宙科学の先駆者たち」関連ワークショップを開催しました。
ロケット関連で、室内でもできるワークショップをいろいろと考えていたときに、JAXA宇宙教育センターで行っている“かさ袋ロケットを作って飛ばそう!”を知り、当館で初めて実施することにしました。身近にある材料を工夫をしながら組み立てて、ロケットの仕組みを学ぶという内容です。
ちょうど1日前に、国際宇宙ステーション補給機こうのとり3号機が打ち上げられたこともあり、まずはエントランスホールのモニターでロケット打ち上げシーンを見てから、特別展示室に移動して企画展で展示されているペンシルロケットの実物を観覧しました。
ロケットの形状を覚えた後は工作です。
まずは、かさ袋に空気を吹き込んで膨らませた状態のものを飛ばして、どっち向きに、どういう角度で飛ばすと飛びやすいか? など、飛ばし方やその飛ぶ様子を観察します。
まずは
次に、一工夫(^_^)
工作
先端を重くしたり、尾翼の取り付け位置など、保護者の方も一緒になって微調整しました。
すっかりロケットらしい形に完成した、それそれの自信作の発射です。
それ!
それ!!
投げる練習をした後、距離と正確性に挑戦しました。
3回実施したワークショップに参加していただいた子ども42人が、それぞれ2回ずつ投げ、最長は12.6mを記録しました。
記録
保護者の方にも挑戦していただきましたが、ザンネンながらこれを上回る記録はでませんでした。
父兄も
また、的当てでは6年生の女の子が見事に的中させて、参加者みんなから大きな拍手を受けていました。 スゴイ!!
ヒット!
第3回目には、何とスペシャルゲストにイオンエンジンの開発をしているJAXAの細田さんに急きょ参加していただくことになりました。 …って、たまたま企画展を見に来てくださっていたところを(無理矢理?)会場へご案内しちゃったんですけど、、、(^_^;)
スペシャルゲスト
“失敗することを恐れない” “技術”と“技能”が必要などなど、子どもはもとより保護者の方たちにとっても、とても参考になるお話もしていただきました。
こんなサプライズがあるのも、当館のお隣にJAXAがあるおかげですよね。今回、ご協力をいただきましたJAXA宇宙教育センターの皆さま、細田さん、いつもありがとうございます。これからも、どうぞよろしくお願いします。
追伸
保護者の皆さまも一緒に(子どもには負けじと必死に)なって、普段使わない肩を酷使してしまった方もいらっしゃったのではないでしょうか? 2日後の肩こり、筋肉痛にご注意ください。でも、この痛みって夏休みのいい思い出になったのでは(^_^;)?
(天文担当 有本)

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野みちを歩いて見つけたもの

今日は午前中、はっきりしないお天気。霧雨がずっと降っていました。
カイコも繭の中で変態中だし、ブログもちょっと書き込んでないなあと考えていたら…、
少し前の写真ですが、こんなときにとっておこうと思っていた写真があったのを思い出しました。
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6月のある日、長野県の飯田市へ出かけました。絵に描いたような野みち。五月晴れの下で気持ちの良いお散歩を楽しんでいたら、地面を動くものになにか違和感を憶えました。
顔を近づけてみて、びっくり。
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ピンクのバッタ!!
驚いて同行のムシ好きの友人に教えると、「たまにいるんだよね」とさほど驚いてもいないようす。どうやら、ムシ屋さんの間ではけっこう知られていることらしく、亜成体のバッタ類ではたまに見られるそうです。写真の個体はヒナバッタの仲間とのことでした。
それにしても、どピンク!!植物の茎で、薄紅色というのがよくありますが、そういったものを意識した保護色?いや、それにしてもこんなにはっきりとピンク色なのは…。生きものの世界、わからないことだらけです。
(生物担当学芸員 秋山)

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SSH天体観測会

神奈川県立神奈川総合産業高等学校からの依頼を受けて、今夜、SSH天体観測会で星の話しをしてきました。
SSH?
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)のことです。
SSHは文部科学省が平成14年度から取り組んでいる事業で、“国際的な科学技術系人材を育成することを目指して、理数教育に重点を置いた研究開発を行う”ことを目的に、各々の目標に沿って様々な活動を実施しています。
現在、全国で178校が指定を受けており、神奈川総合産業高等学校は県内で初めて平成21年度に指定を受けて、地域の学校との連携事業、海外研修、最先端企業への訪問などなど、非常にバラエティーにとんだ活動を実践しているようです。
今回のSSH天体観測会では、父兄の方や、学校の近隣にお住まいの方を含めて86人の受講生を対象にして、主に星空の見上げ方などについて小学校4年生の理科で学んだことの復習?といった感じのお話しでしたが、いかがでしたでしょうか?(あっ!!そう言えば、今日の講演についてのアンケート調査があるみたいなのですが、、、結果が気になります。)
曇っていたため、残念ながら天体望遠鏡を用いての観測はできませんでしたが、天文・宇宙に目を向けて、星空を見上げる楽しさや、いつかJAXAや博物館などで仕事をする人材が今日の受講生の中から誕生するきっかけになれば嬉しく思います。
(天文担当 有本)

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地質調査日誌7/18 道志村室久保川

7月18日水曜日。晴れ。
道志川の支流、室久保川に出かけました。
川の中に目玉のような模様が…

ここは河床が閃緑岩のなかまの岩盤でできています。全体(灰色の部分)が閃緑岩のなかまで、“目玉模様”の白い部分は別の種類のマグマが冷えて固まった物です。
近づくとこんな感じです。
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“目玉模様”の外側にもさらに白い部分が見られます。なぜ、このような模様ができたのかよく分かりません。
地元では「的様」と呼ばれています。伝承では昔、源頼朝が武道鍛錬のために作った標的ということです。他にもあったようですが埋もれたそうです。
的様のすぐ下流は滝です。
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林道沿いに閃緑岩のなかまが風化してマサ化しているところがありました。
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ねじりが鎌が簡単に突き刺さるくらいマサ化しています。
「道志の湯」の近くでは、結晶片岩が見られました。
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「道志の湯」への分かれ道近くの道志川にかかっていた橋です。下は鉄骨の橋桁がついていますが、
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いざ、渡ろうとすると、底が抜けそうで、渡るのに勇気のいる橋です。
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真ん中を歩くと底が抜けそうなので、できるだけ“はし”の方を歩きました。なんだか一休さんの逆みたい。
(地質担当学芸員 河尻)

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今日のカイコ(繭の展示)

小型の自家製まぶしにつくった繭を、展示に出しています。
これも概ね一週間程度でまた下げて、今度は天日干しにします。今の季節なら、数時間で中の蛹が死にます。そして、あとは風乾。
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夏休み中にもう1回くらい、育てようかと考えています。それまでしばらく、カイコの作業はお休みとなります。
さて、カイコの話題が続いたので、花の話題もひとつ。
博物館の駐車場や、お隣の留保地では今、アキノタムラソウが花盛りです。シソ科特有の澄んだ青色の花は、8月まで楽しむことができます。
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(生物担当学芸員 秋山)

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今日のカイコ(あと一頭)

ほとんどの個体がまぶしに入ったり、中にはまぶしから落ちて床で繭をつくったりしているのもいますが、1頭だけ、まだ熟蚕のまま動き回っているのがいます。
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体が透き通って、うっすら黄色くなっています。これが熟蚕です。じつは、この写真は今日17日の朝のようすですが、午後にはまぶしに入ってまゆを作り始めました。
はじめに作り始めた繭はすっかり完成のようす。中ではそろそろさなぎになっていることでしょう。
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まぶし全体のようす。
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こうして1頭1頭がしっかり繭をつくっているようすを見ていると、生命の神秘を感じてしまいます。
明日はこのまぶしごと、展示したいと考えています。
(生物担当学芸員 秋山)

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地質調査日誌7/16 相模原市緑区名倉周辺

7月11日月曜日.晴れ.
首都大学東京 地理学教室 地形・地質学研究室の有志メンバーと相模原市緑区名倉周辺へ巡検に行きました.
せき止め湖堆積物?,石老山礫岩,上野原層,名倉玄武岩,富士相模川泥流,藤野木-愛川構造線の破砕帯など,盛りだくさんの巡検でした.
せき止め湖堆積物?を調査しているところです.
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ここでは,崖に上って調査しました.

休憩している訳ではありません.富士相模川泥流の露頭全体を把握するために離れて観察・スケッチしているところです.
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夏の日差しが強く,暑い中の巡検でした.参加された皆さんお疲れさまでした.
(地質担当学芸員 河尻)

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