今日のカイコ(繭をつくってます!)

カイコの成長記録をアップして参りましたが、クライマックスとなりつつあります。
7月14日頃から熟蚕となった個体をまぶしへ移し、少しずつ繭を作り始めました。
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本日、16日にはもうほとんどのカイコが繭をつくり、ほとんど中が見えないくらいに完成させているもの、半透明のもの、作り始めでまだ外枠しかできていないものなど、さまざまな過程を見ることができます。
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ただ、この時期は動き回るし、幼虫の間で唯一の尿をするしで、きれいな繭をつくってもらうためにはきめ細かいケアが必要です。今は展示から下げていますが、週初めにはまぶしごと、再度展示したいと考えています。
(生物担当学芸員 秋山)

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ヒメグモ

このクモの名前はヒメグモです。体長がメス3.5-5mm、オス1.7-3mm程度と小型です。
街中の植込みや街路樹などでも普通に見られます。ニホンヒメグモと呼ばれることもあります。
網は不規則に糸を張りまわしたもので、下に薄いシート状の網がついています。オスはオレンジ色でよく目立ち、6-7月頃に亜成体メスの網にやってきて、メスが成体になるのを待ちます。
幼体
幼体。オレンジ色で、丸っこくて、可愛らしい印象があります。
オスメス
右上の赤っぽいのがオス。左下奥にメスがいます。
メスは成体になると、枯れ葉を吊って、そこに潜んでいます。産卵もそこで行い、ふ化した子どもたちも、しばらくそこに留まります。
枯れ葉とオスメス
枯れ葉を巻いた内側にいるのがメス。外側にオスもいます。
コグモ
枯れ葉の左上の方に固まっている小さな粒みたいなのが子グモです。
ちょっと変わっているのは、親グモが子グモに口から液体をだして与える事。そう、一種の「子育て」をするのです。
クモという生き物はあまりなじみがないだけに、どれも似たり寄ったりのように思いがちですが、こんなふうに身近な種でも、よくよく調べてみると、姿や暮らしぶりがさまざまで、面白いものです。(学芸班 木村)

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こちらも準備完了!

今週は、緑区又野でも密かに(?)展示会準備を進めていました。
東京市長時代の尾崎行雄による桜木寄贈百周年にちなみ、市博や個人が所蔵している関係資料から“公人私人の咢堂”を見つめる企画で、<新しく知る咢堂の横顔>と題して15日から2か月会期で開きます。
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場所は、市立尾崎咢堂記念館。
さがぽん、一度は来たことあるかな?
メイキング・パート1は、多目的室の半分をパネルボードで区切り、資料室の展示ケース4つを移して、即席「展示室」へ変身のようす。
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パート2の列品作業は、地元「尾崎行雄を全国に発信する会」のメンバーの協力を得ながら予定どおりに進行。
作業中は咢堂のいろいろな情報を交換し合い、蒸し暑い中での仕事も意外な収穫があり順調にはかどりました。
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こちらは「JAXA連携企画展」とは違い、大きさに圧倒される展示物はありませんが、小さな手紙1枚にも“歴史の裏側”を見出すチャンスがあるかも…。
明日日曜日、堂々(?)のオープン。
もちろん入館無料です!
真夏のひととき、尾崎咢堂の生まれ故郷へぜひお出かけください。
(歴史担当:土井永好)

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いよいよです!!

やっと、準備完了(^_^)v
いよいよ企画展「宇宙科学の先駆者たち」
明日オープンです。
たくさんのお客さまのご来場をお待ちしております。
ペンシル
追伸
メイキングは、また後日
前後しちゃいますが、ご了承ください。
(天文担当 有本)

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宇宙生物?

今朝、さがぽんが「宇宙生物~!?」ってびっくりしながら教えてくれた生きもの…
宇宙飛行士でもあるさがぽんがびっくりするくらいだから、いったいナニモノだろう?と見に行ってみると…いましたいました!JAXAの前の歩道に。
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これはきっと、JAXAの極秘プロジェクトで持ち込まれた地球外生物が逃げ出して…
というのはまっかなウソです。オオミスジコウガイビルです。
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残念ながら、特徴的な頭部は溝の中に隠れようとしていて見せてくれませんでしたが(写真は尾部)、シュモクザメを思わせるハンマー形の頭をしています。ヒルと名が付きますが、ヤマビルなどの環形動物とは異なり、ウズムシ(プラナリア)と同じ扁形動物です。1960年代に東京などで見られるようになった外来生物で、特に関東地方では梅雨のころから、じめっとした場所で見られます。姿や大きさが私たちの常識を超えているようで、博物館でも「いったいナニモノ?」とびっくりして問い合わせが来る筆頭の生きものです。さがぽんが驚くのは無理もありませんね。
(生物担当学芸員 秋山)

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地質調査日誌7/11 道志村道志川上流

7月11日水曜日。晴れ。
道志川の上流に調査に出かけました。
道志川の最上流部です。岩盤の上を直接川が流れているところもありました。
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岩盤は閃緑岩の仲間です。
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はんれい岩もありました。
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一方、道沿いは富士山が噴火したときの噴出物が厚くたまっています。相模原の関東ロ-ム層とよく似ていますが、こちらは層がはっきりしています。
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含まれている溶岩の破片も大きいです。
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7kmほど下ったところで川砂を採集しました。護岸が一部崩れていました。普段は穏やかな流れですが、洪水時は猛威をふるうようです。ここでは3種類の護岸がみられました。崩れたところの右側(上流側)で2種類、下流側で1種類みられます。もしかしたら、ここは繰り返し護岸が崩される場所で、何回も補修を繰り返した結果かも知れません。

下流側で見られる護岸は天然石を四角く切って積み上げたものです。使われている石は玄武岩質の溶岩です。富士山の溶岩の可能性が高いです。下の写真は崩れたところとは別の場所です。
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道志川の上流は富士山の領域であることを、あらためて感じました。
(地質担当学芸員 河尻)

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今日のカイコ(5齢5日目)

カイコは順調に食べ続け、大きさも6.5センチほどになりました。もう少し大きくなり、おそらく、明後日くらいに、早い個体は繭を作り始めるものと思われます。
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5齢になってからの体つきの変化は目を見張るものがあります。毎日観察している職員なども、改めてその成長の早さに驚いています。
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繭を作り始める「熟蚕」になると、それまでまったく逃げたり動き回ったりしなかったカイコが、繭を作る場所をもとめてウロウロと動き出します。そのため、養蚕のクライマックスと言える劇的な時期なのですが、残念ながら展示できません。
まぶし(カイコが繭をつくるために入る部屋)に入って以降、まゆが出来上がるまでは、このブログのみでのご紹介となります。
(生物担当学芸員 秋山)

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メイキング③

JAXA連携企画展メイキング第3報
オープンの3日前となり、展示準備作業も大詰めになってきました。
午前中は、JAXA宇宙研展示室で展示していた“門外不出”の歴代の人工衛星模型を博物館の企画展会場の特別展示室へと移動する作業を、今回の展示作業にご協力いただいている方たちと一緒に行いました。
細長いアンテナ部など、非常に繊細なパーツがあるため、緩衝材での梱包や車両での運搬ができずに、1個1個手持ちで、しかも徒歩で移動する必要がありました。
運良く梅雨の晴れ間だったため幸いしましたが、移動中の様子を不思議なまなざしでご覧になった方もいらっしゃったのではないでしょうか?
ちなみに、こんな感じでした。
移動中
まるで人工衛星まつり??
移動中②
運び込みが完了し、展示ケースに配置するまで一時仮置き
移動完了
こうして、まとまった人工衛星を見比べると、形や大きさがいろいろあることを改めて実感しました。
準備7.11-1
2日前に博物館天文クラブ(SMAC)の方たちに作っていただいたモノクロ写真の巨大なアルバムは、壁一面に整然と貼られました。
準備7.11-3
そうそう、↑この写真に写っているキャスター付きの足場ですが、天井高が5メートルもある特別展示室の天井にスポットライトを配置する時に使う、展示作業の最後の最後に無くてはならないタワーなんですよ。
展示作業に無くてはならない七つ道具と言えば、こんなものがありますね。
七つ道具
本日、ご協力をいただいた皆さま、ありがとうございました。お疲れさまでした。
もう一息です。
会場
(天文担当 有本)

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8分19秒の彼方から

昨日今日と、梅雨明けしたかのような日ざしの暑い日が続いていますが、この日ざしの大元、太陽には今、大きな黒点群が発生しています。
晴れている日には、博物館の太陽望遠鏡で太陽を観察しています。
白色光では太陽の光球を観察でき、全体像ではこんな感じです。
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黒点群を拡大してみると、真っ黒な“暗部”と、暗部を取り囲む“半暗部”がはっきりわかります。
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また、特殊なフィルターを通して見たHα(エイチ・アルファ)像では、彩層(=光球を包む薄い層)の部分を観察できます。
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拡大してみると、黒点の他に、ダークフィラメント(うっすらと暗い紐状の部分)なども確認できます。
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昨日はフレアという爆発現象も現れました。大きな黒点の脇にある白い部分です。
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天気が良ければ、博物館の天文展示室で太陽のライブ映像をお楽しみいただけます。
また、sagapon tv でも太陽のすがたを配信していますので、ぜひご覧ください。
刻々と変化する太陽のすがたは、本当に不思議ですよ。
あっ、そうそう…
今見ている太陽は8分19秒前の太陽のすがたなんですよ。ご存じでしたか?
私たちが見上げる空には、太陽よりもずっとずぅ~っとはるか遠く離れたところで絶え間なく光り輝いている無数の星々。数年~数千年という時空を旅してきたかけがえのないその光。
天の川が見える星空をいつかまた見上げてみたいものです。(あれ?話しがそれてしまったような…)
(天文担当 有本)

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チリイソウロウグモ

クモ類にいろいろな暮らし方をするものがいます。
このチリイソウロウグモは、その名の通り他のクモの網に居候して、そこにかかった餌をこっそりかすめ取って暮らしています。そればかりか、時には家主のクモを襲って食べてしまうという、恐ろしい習性を持っています。イソウロウグモの中には、最初からクモを襲いにかかる物もいますから、それに比べればマシな方ですが、食べ物を盗まれた上に襲われたのでは、たまったものではありませんね。
体長はメス7-9mm 、オス5-9mmという小さめのクモで、クサグモなどの網にいます。
チリイソ野外
チリイソウロウグモ(オス)。奥にジョロウグモ幼体の網が見えますが、クモがいません。もしかして…
チリイソバット
形がわかりにくいので、採集して撮影。習性を知っているせいか、模様といい、ゆっくりとした動きといい、いかにも悪そうなヤツに見えます。

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