梅雨の合間の丹沢に

今日は梅雨の合間のお天気を狙って、丹沢のとある場所へ登ってきました。
非常に珍しいラン科植物を見るためです。それが何かというのは、残念ながら珍しすぎて書けないのですが、山地調査のようすを少しだけ…。
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ほとんど人が入らない登山ルートで、直登コース。標高差は500mほどですが、とてもキツイコースでした。しかも、大量のヤマビルがお出迎え。でも、対策が万全だったので血を吸われることはありませんでした。
お昼寝中のマムシを撮影のために起こしてしまいました。マムシ君、ちょっと怒っています。
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アカガシの巨木。圧倒されました。
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先日の台風4号で落ちたのか、ブナのドングリがまだ青いのに、たくさん落ちていました。今年はブナのなり年だそうです。
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たくさんの汗をかきましたが、目的の植物もしっかり確認できて、とても充実した調査となりました。
(生物担当学芸員 秋山)

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今日のカイコ(1眠、2齢)

毎度おなじみ、今日のカイコです!
ちょっと成長が遅れ気味でやきもきしていましたが、ほとんどの個体が葉脈の上でじっと仲良く1眠に入りました。写真の中で、黄色く輝いたような色をしているのが、眠のカイコです。
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そして、もうすでに2齢に脱皮している個体も(下の写真の上側の個体)。一回り大きいということもありますが、見分けはなんといっても、頭の大きさです。頭が大きくなるということは、食べる量も格段に増えるということ。加速度的にクワの供給量が増えていきます。がんばらねば…。
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さて、このところカイコずくしだったので、博物館前庭で咲いている花をひとつ。
キキョウソウです。こうして見ると、なんだか大きな花のように見えるかもしれませんが、実際は直径1.5センチほどです。外来植物ですが、なんだかかわいらしいですね。
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(生物担当学芸員 秋山)

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今日はボランティアの日?

博物館では様々なボランティアの皆さんが活動していらっしゃいますが、よく実習実験室という部屋を使っています。博物館事業がなければ、まず一般の利用はないので、使い勝手が良いのです。普段、それぞれのグループの活動日がぶつからないように棲み分けているのですが、今日は複数が同時進行。かけもちの人もいて、とてもにぎやかでした。
市民学芸員
まず、最初にやってきたのが「市民学芸員」有志の皆さん。
なにやら手芸のような雰囲気ですが…8月25日(土)、26日(日)に開催予定のクイズラリーの準備。何を準備しているのかはまだヒミツです。
縄文研究会
次に、隣のテーブルで始まったのが「相模原縄文研究会」の活動。市内で発掘され、寄贈された遺物の整理作業です。
水曜会
そして、収蔵庫での作業の後に実習実験室に現れたのは「水曜会」の皆さん。
このグループは津久井郷土資料室にある資料を整理して、秋には展示を行うという目的で活動しています。昨年の秋にすでに第1回の企画展も行い、実績を積んできました。
ところが今日の実習実験室、先客有り(2組も!)のため、持ってきた資料を広げる場所がありません。急遽大会議室に移動しての作業となりました。この成果は、9月16日(日)~10月28日(日)の企画展「津久井郷土資料室資料紹介」でお披露目されます。
今日の博物館は、まるで11月に開催する「学びの収穫祭」を先取りしたかのような雰囲気で、ちょっとうきうきしました。こうやって「市民とともにつくる博物館」が成長していければ良いなあ、と思います。(学芸班 木村)

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今日のカイコ(1齢5日目)

このところの涼しさのためか、今日には2齢に脱皮するかと思われていたカイコは、成長がちょっぴり遅れていて、今、眠に入っている個体がほとんどです。今朝までもりもり食べていたのが多いので、脱皮は明日後半にピークでしょうか。
だいぶ白っぽくなっているので、2齢が近いのは確かです。
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さて、博物館エントランスでの飼育展示は、下の写真のように小さな机一つで行っています。小学校の団体が来たときなどは、たくさんの子どもたちが机を取り囲みます。
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今日は、若いカップルが熱心に観察してくれていました。
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(生物担当学芸員 秋山)

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今日のカイコ(1齢4日目)

今日は休館日。
でも、カイコは休んではくれません。今日もモリモリと食べ続けています。
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とはいえ、ふ化して4日目。給桑をはじめて3日目です。もう、眠に入り、脱皮の準備をしている個体もいます。下の写真のように、頭を持ち上げてじっとしているのが眠に入った個体です。それにしても、まだ脱皮もしていないのに、なんだか色や形もいっちょまえのカイコになってきました。
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眠とは、脱皮前に餌を食べず、動かなくなる期間のことを言います。体の内側に新しい上皮ができているので、あまり刺激をしないようにします。眠の期間は齢によりますが、1日から1日半くらいです。
今日中にはほとんど個体が眠に入り、明日には脱皮、2齢になるでしょう。
そうそう、博物館では今日、エントランスから探査機「のぞみ」の実物大模型が運び出されています。存在感があったので、なくなってしまうと寂しいですね。9月の帰還が待ち遠しいです。
(生物担当学芸員 秋山)

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火山灰を顕微鏡で見てみよう

今日(6/24)は、博物館実習実験室で、「火山灰を顕微鏡で見てみよう」を開催しました。相模原地質研究会と相模原青陵高校地球惑星科学部に、お手伝いとしてではなく講師をお願いしました。
火山灰から鉱物の洗い出し方や、

顕微鏡の見方など、解説していただきました。
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こんな黄土色の土のかたまりが、
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鉱物の洗い出し作業をすることにより、
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こんなごま塩みたいになり、中に含まれている鉱物が観察することができます。
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これをさらに顕微鏡で観察すると、このように見えます。
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洗い出したものだけではなく、博物館で準備した日本各地の火山灰に含まれている鉱物を顕微鏡で観察しました。火山灰に含まれている鉱物は火山によって違いますし、顕微鏡で見ると美しいので、観察していて楽しいですよ。
(地質担当学芸員 河尻)

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今日のカイコ(1齢3日目)

日々のカイコの成長のようすをお伝えしていきます。
今日はふ化から3日目です。クワをあげはじめたのが昨日、23日の夕方5時頃ですが、すでに、身体の大きさが一回り大きくなりました。まだ食べ始めてから16時間ほどというのに、すごいですね。早い個体は明日中に最初の眠に入り、明後日には脱皮して2齢になる見込みです。
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カイコの成長のようすは、1階エントランスホールの総合案内横で実際に見ることができます。ただし、カイコの状態や担当者の都合で展示していない場合もありますので、その時はご了承ください。
また、今年はかなり多めの数で飼育を始めました。教材利用などで、現在飼育中のカイコをご利用してくださるという学校などがありましたら、お問い合わせ下さい。できる限り対応したいと思います。
(生物担当学芸員 秋山)

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アミメアリの行列(追加)

昼間、このブログで紹介したアミメアリの群れ。帰宅途中に足元を見ると、なんと、博物館とは反対の方角から、国立近代美術館フィルムセンター相模原分館に向かう流れができていました。樹林地沿いに追いかけると、結局、朝見た流れと同じ位の距離でした。樹林地の北西側の一辺以外をアミメアリがとりまいているような感じです。どうやらここには数十万匹レベルの群れがあるようですね。(学芸班 木村)

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アシダカグモその後

アシダカグモは、卵のうをかかえている時ににエサを食べるか、という興味があり、メスの成体を飼育し、卵のうをつくってからも飼育し続けたのですが、期間中、結局一度だけしかエサを与えることができませんでした。このときは食べなかったのですが、いつもと違うエサであったため嫌いな食べ物の可能性もあり「食べない」という確証は得られませんでした。
次に、卵のうにいくつ卵が入っていたか、子グモが分散した後に卵のうを開いて、第1回目の脱皮殻を数えるつもりでした(クモは卵のうの中で第1回の脱皮をするのです。全種類がそうなのかはわかりませんが、少なくともアシダカグモはそうです)。ところが、一昨日飼育容器を覗くと、卵のうがありません。
どうやら、食べてしまったようです。これは重要な知見。しかし、動き回る子グモの数は容易に数えられません。先ほど、親とは違う容器に移しましたが、どうやら200個体よりちょっと少ないくらいのようです。また、ふ化しなかった卵と思われるものが容器の下にぱらついており、もはや元の数はよくわからない状態です。
このように、生き物を相手にするということは、いろいろままならないものです。
あとは、アシダカグモが成体脱皮するかという疑問が残っていますが、エサの供給が確保できておらず、これも危うい状況です。しかし、なんとか継続して飼育しなくては… (学芸班 木村)
アシダカ子ども
アシダカグモの子ども。ビンの中でもそもそ動き回るので、数えるのは困難です。

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アミメアリの行列

朝、通勤途中にアリの行列に出会いました。アミメアリです。
このアリは、巣をつくらず、石や倒木の下で暮らしていて、頻繁に移動をします。
つまり、その移動を目撃したわけです。
いったいどこからどこへ移動しているのか、確かめてみたくなり、アリの行列を追いかけました。
出発地点は、国立近代美術館フィルムセンター相模原分館の敷地内のようです。ポイントが特定できないのは残念ですが、ここを出発地点として追跡!
行列は博物館の前をとおり、隣の樹林地の前まで続いています。「宇宙科学研究所」の信号を右折、樹林地に沿って延々とコンクリート縁石の上を通っています。樹林地のもうひとつの角「国民生活センター」の信号まできて、また右折。15mほど行ったところで樹林地のフェンスの中に消えていました。残念。やはりこちらのポイントも特定できませんでした。
しかし、この距離を地図上で測ってみたところ650m!大した行列です(皆さんもぜひ博物館周辺の地図でご確認ください)。
仮に10cmあたり20匹のアリがいたとすると、650mだと13万匹のアリがいる事になります。でも、大きな群れは数万から数十万匹になるそうなので、驚くことではないようです。
それにしても面白いのは、律儀にコンクリートの上を歩いている事。草が茂っているところでは鉄製のフェンスの枠を歩いたり、一時的に土の上を通ったりしますが、ちゃんとコンクリートの上に戻ってきます。歩きやすいのでしょうか?そして「移動」とは言いながら、アリの移動方向が、一方通行ではなく、両方向すれ違っている事。卵のピストン輸送でもしているのでしょうか?謎は深まるばかりです。本当は一日じっくり眺めていたいところですが、他の仕事もあるので、今日の観察はここまでにします。(学芸班 木村)
01アミメアリ
アミメアリ。定住する巣をつくらず、働きアリだけで繁殖します。
02ゾロゾロ
ゾロゾロ
04博物館の前を
博物館の前をとおり(茶色っぽく写っているのがアミメアリ)
03ゾロゾロ
ゾロゾロ
05落ち葉の上を
落ち葉の上をとおり
06消失点
フェンスの向こうに消えていきました

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