生きものミニサロン「ちょっとマニアック!ねこじゃらしを調べよう」を実施しました

9月20日、毎月恒例の生きものミニサロンを実施しました。今回のテーマは、ねこじゃらしです!

ねこじゃらし、ことエノコログサの仲間

今ちょうど、博物館の駐車場の一画では3種類のねこじゃらし=エノコログサの仲間が生えています。これをちょっとマニアックに観察しようという内容です。
館内エントランスで簡単な説明の後、駐車場へ向かいますが・・正面アプローチの先にこんなものが!

コブシの鞘(さや)と果実

春にたくさん花のを咲かせていたコブシの果実です。例年ならちょうど今頃、鞘(さや)から真っ赤な果実を覗かせているのですが、猛暑のせいか黒くなって地面にたくさん落ちていました。これは、ちょっと遊ばないともったいないということで・・

コブシの果実といえば、こんな遊びが

果実をそっと引っ張ると、珠柄(しゅへい)と呼ばれる繊維質のものが伸びて、鞘からぶら下がります。切れやすい繊維なので、それをどこまで伸ばせるか、みなさんで競いました。5cm以上伸ばせた人も!
そして、いよいよ本番の、ねこじゃらし観察です。

約30名の参加者がみんなでねこじゃらしを観察

ここに生えているのは、アキノエノコログサとエノコログサ、エノコログサの変種であるムラサキエノコロです。ムラサキエノコロは芒(のぎ=穂のまわりの毛)が紫色なのですぐにわかります。アキノエノコログサとエノコログサはちょっとマニアックです。下の図をみなさんへお配りしました。

小穂の違い、わかるかな?

小穂(粒の一つ)の大きさと形が異なります。これをルーペでじっくり観察します。

真剣に観察しています

ねこじゃらし大好き!と教えてくれたお子さんが、見つけたムラサキエノコロを握りしめてダッシュしてきました。

見つけたー!

エノコログサ観察カードをお配りして、採集したそれぞれの穂を張り付けてもらいました。

観察カードの右端には空欄が・・

じつは空欄になっているもう1種、キンエノコロはここにはありません。河原などによくある植物なので、ぜひご自分で見つけてみてください!というお題を投げかけて終了。
この内容は、じつはかなり本格的な植物の識別なので、おもしろがってくれるかな?と少し不安だったのですが、そんな心配は不要でした。約30名の参加者のみなさんがとても熱心に、そして楽しそうに取り組んでくれました。
次回は10月18日(土)12時からとなります。お楽しみに!

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