真夏はやっぱり汗をかく

今日は相模原植物調査会のみなさんと緑区の山へ調査に行きました。真夏の抜けるような青空の下の林道です。

沢音のする林道は風も涼しげで快適でしたが、一歩斜面を登ると・・・

体を動かす熱と、立ち上る真夏の熱気に、この夏一番の汗をかきました。ほんとうに暑かった!でも、こんな涼しげな生きものにも出会いました。

若いニホンマムシです。精悍な顔つきのわりに穏やかで臆病な性格のヘビです。もちろん噛まれたら即病院行きの毒ヘビですが、距離さえ保てばなんの問題もありません。
そして、本日の目的はコレ。

写真からは何も伝わらないかもしれませんが、このシダ植物は神奈川県内で2カ所しか現存が確認できていないものです。もう1カ所の現状が不明なので、もしかしたら県内で唯一の生育株かもしれません。検索ツールにひっかかるといけないのでうかつに種名を書けませんが、とにかくそんな絶滅危惧種です。市内でしっかりと生き延びていることを確認できました。
とにかく暑かった真夏の調査。汗をかいた分、気持ちの良い結果が得られました。帰りがけに渡った沢の水で顔を洗いました。

顔を洗っただけなのに、全身にシャワーを浴びたような爽快感でした。
(生物担当学芸員 秋山)

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