市民学芸員研修で石神井ふるさと文化館へ~石神井城との意外なつながり~

本日、博物館ボランティアの市民学芸員さんの研修として、練馬区の石神井公園ふるさと文化館への視察に同行しました。石神井公園ふるさと文化館は、石神井公園に隣接する場所に平成22年に開館した施設で、練馬区の歴史、伝統文化、自然などを楽しく学ぶことができ、観光情報も発信する博物館です。それとおいしいうどん屋さんもおススメです(笑)

展示については、さわって体験しながら学べるものが多く、大変参考になりました。特に、「練馬ダイコン」と「アニメのまち練馬」を、一番の売りにしていると感じました。また、今回はふるさと文化館のボランティアさんにも多く集まっていただき、展示解説をしていただきました。展示解説の中で、様々な情報交換や親睦交流も深めていたようです。

練馬ダイコンや沢庵の展示・・・たくあん食べたくなりました(笑)

歴史担当として個人的に感動したのは、石神井公園内にある石神井城跡の遺構(土塁・堀など)が大変良く残っていることでした。石神井城は15世紀後半の長尾景春の乱にて、太田道灌の軍勢に落とされた城ですが、実は相模原にある磯部城も同様に長尾景春方の城として太田道灌勢に落とされているのです。相模原とのこんな意外なつながりがあったんですが、私の力不足でこのことを伝えられませんでした。残念…

石神井城の土塁と堀 フェンスで囲まれ大切に保存されています

今回の研修では、市民学芸員のみなさんも私たち職員も、今後のボランティアさんの活動や展示手法など大変参考になる内容でした。夏から秋には、クイズラリー、学習資料展、展示替えなど市民学芸員さんにご活躍いただきたい活動がたくさんありますので、研修成果を活かしていただければ幸いです。私どももその活動を支えていきたいと思います。

たくさんのボランティアさんに対応していただきました 感謝!

(文責 歴史担当学芸員 木村弘樹)
(市民学芸員担当 学芸班指導主事 福井智之)

カテゴリー: 報告, 学芸員のひとりごと パーマリンク